革製品を長く愛用するには、日々のお手入れは欠かせません。
ただ、革製品といっても革や製品の種類によって少しずつお手入れの方法も異なります。
このコラムでは、基本的なお手入れからよりこだわった応用までを解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
基本的なお手入れの流れ
基本的なお手入れの流れは以下のようになります。
- 汚れ落とし
- 栄養補給
- 保湿
革製品のお手入れはよく“人間の肌と一緒”といわれます。
革の大敵である乾燥を防ぎながら、このような流れでお手入れをすることにより、革製品をより長く、そして綺麗に使い続けることができるのです。
正しいお手入れの方法
馬毛ブラシを使って汚れを落とす
革表面に付着した細かな汚れや埃を馬毛ブラシを使って取り除きます。
汚れや埃が蓄積すると、エイジングによる色艶の変化具合に大きな影響が出たり、通気性が失われやすくなります。
「忙しくてなかなかきちんとしたお手入れをする時間がない!」という方は、このブラッシングだけでも最低限するだけでも十分な効果があるのでお試しください。
また、半月に一度を目途にブラッシングに加えて、レザークリーナーを使った汚れ落としを行うとよいでしょう。
リンク:馬毛ブラシ
クリームを塗布して栄養補給する
レザークリームを使って革に栄養を与えます。
クリームには
- ワックスを多く含み、光沢を出すもの
- 水分を多く含み、保湿をするもの
- 油分を多く含み、乾燥を防ぐもの
など、様々なタイプがあるので、革の状態に合わせて選ぶとよいでしょう。
リンク:オンラインストア / 1909 シュプリームクリームデラックス
ポリッシングクロスで仕上げをする
クリームを塗布したら浸透するまで時間をおいて乾かし、その後ポリッシングクロスで余分なクリームを取り除きます。
ワックス入りのクリームを塗布していれば、少し力を入れて磨くだけで美しい光沢が現れます。
防水スプレーを吹き掛ければお手入れ完了
防水スプレーは水分の浸透だけでなく、汚れの付着も防いでくれる便利なアイテムです。
撥水効果の持続性は長くても数日ですので、定期的な使用がおすすめです。
製品ごとの詳しいお手入れ方法もチェックしよう
同じ革製品でも、それぞれの使用環境によってお手入れ方法は少しずつ変わります。
靴
革製品の中でも特にお手入れを必要とするのが革靴です。
泥が付いたり雨に濡れたり。
さらには傷が付くことも多い革靴は、お手入れをする頻度が高く、臭いのケアを行う必要もあります。
ビジネスシーンでは尚更のこと、よく周囲の人から見られることの多い革靴はしっかりとお手入れをしておきたいアイテムです。
鞄
革鞄は、どんな人でも「できるだけ長く使いたい!」と思わせてくれるもの。
革靴同様に、擦れ傷や水分の付着には十分に気を付けましょう。
防水スプレーを上手く活用すれば、防汚性と防水性が向上します。
財布
大切なお金を預ける財布のお手入れはしっかりとしておきたいところ。
容量の入れすぎや管理方法にも気を配ると、より長く愛用することができます。
毎日使うものだからこそ、定期的な状態チェックとお手入れを行いましょう。
ベルト
意外にも汗を吸収しているベルトは、適切な場所で乾燥をさせることが最良のお手入れともいえます。
洋服に直接当たるアイテムであるため、乾燥による色移りにも注意が必要です。
革製品の手入れについてよくある質問
カビが生えたらどうする?
革製品にはカビが好む要素がいくつか存在します。
夏場のような湿度が高い時期は特に注意が必要です。
ただ、このカビは比較的簡単にとることができるので、慌てずに対処しましょう。
クリーニングも検討しよう!
個人でのクリーニングはかなり難しく、革の油分が抜けないようにかなり丁寧に行う必要があります。
使われている革の部位や種類、さらには仕上げの違いによっても工程が異なるため、クリーニングは革製品のクリーニング専門業者を活用するのがよいでしょう。
時間と費用はかかりますが、除菌や消臭、汚れやシミの除去、糸のほつれなどにも対応してくれます。
革の臭いが気になる。。
においのほとんどは鞣し剤や仕上げ剤によるものが中心です。
悪臭と捉えられるものには原皮の汚れによる臭いや、脱毛剤、脱灰剤、染色剤による影響が考えられます。
鞣し製法によっても大きく変わり、植物タンニン鞣し革はタンニンの自然な香りが楽しめます。
これらは完全に取ることはできないので、好みはありますが、化学薬品を使っていない植物タンニン鞣し革のような革を選ぶとよいかもしれません。
保管方法を見直すことも大切
革製品は保管方法ひとつで寿命や耐久性が変わります。
下記のコラムでは、革製品の正しい保管方法についても記載しています。
この機会にしっかりとチェックしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は革製品の基本的な手入れ方法についてご紹介しました。
sot(ソット)では、メンテナンス用品を数多く取り揃えております。
「これから革製品の手入れをしてみたい!」という方はぜひご覧ください。