今回は、革靴のお手入れ方法をご紹介します。
大切な革靴を長く愛用するためには、日々のお手入れを欠かすことはできません。
革靴初心者の方でも理解していただけるよう、とても分かりやすく説明をしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
革靴をお手入れする必要性について
革靴はよく“他人から常に見られているもの”といわれ、身だしなみチェックの対象にもされていますよね。
本屋に行けば『なぜ一流の人々は革靴にこだわるのか』といったタイトルの書籍が簡単に見つかるほどです。
ただ、これは決して過大なキャッチコピーというわけではありません。
事実、欧米のホテルでは、宿泊客の革靴をチェックして格付け(値踏み)するという習慣があります。
また、取引先や営業先での挨拶時にその人の革靴をチェックして、相手のレベルを評価する企業も存在します。
このように“その人がきれいな革靴を履いているかどうか”で周りの人間の印象は大きく変わります。
良くも悪くもあなたという人間性を代弁するのが革靴なのです。
だからこそ、革靴のお手入れは、他の革製品よりもしっかりと行うことが大切なんです。
革靴は新品でもお手入れが必要
革靴のお手入れは、なんと“新品の状態でも必要”になります。
革靴などの革製品の大敵は乾燥。
新品の状態でも乾燥は進み続けるので、保湿をしないまま革靴を履き続けてしまうと、乾燥が原因で革のひび割れが起きる恐れもあります。
また、革が乾燥していると水分をより吸収してしまいやすくなるため、最低限履き始める前には防水スプレーをしておいた方がよいでしょう。
このように、革靴は新品の状態でもしっかりと保湿と防水をしてあげる必要があるのです。
お手入れの頻度は?
革靴のお手入れは、できれば毎日行うようにしましょう。
靴を履いた日には、帰宅後にブラッシングをして、表面の埃や塵、砂や泥を落すようにしてください。
クリームなどを使った本格的なお手入れは、1週間~2週間に1度を目安に行うようにするとよいでしょう。
家にあるものを使ったお手入れ
自宅に革靴用のメンテナンス用品がない場合には、家にあるものを使うことも可能ですが、お手入れの質はグッと下がります。
無理のない範囲で、革靴用のメンテナンス用品を揃えていくことをおすすめします。
お手入れ初心者の方々はここから始めよう!
「革靴を初めてお手入れする。」という方は、大まかにお手入れの流れを学んでから最低限必要となるメンテナンス用品を揃えることをおすすめします。
ただ、あまりに安いメンテナンス用品を使用すると逆に革を痛めてしまったり、正しいお手入れをしても効果を感じられないこともしばしばあるので、じっくり検討してから購入しましょう。
日々のお手入れ方法
革靴の寿命は、帰宅後の簡単なお手入れをするかどうかによって大きく変わります。
日々のお手入れに必要な時間はたったの3分。
まずは大まかな流れを覚え、習慣化させてみてください。
必要なアイテムは下記の3つです。
ブラッシングで汚れを落とす
革靴は一日履いただけでも大量のホコリと汚れが付着します。
小さな汚れも長期間放置しておくと、次第に汚れの層となって革に蓄積して除去が難しくなります。
また、汚れはカビの原因にもなるので、馬毛ブラシで丁寧に表面の汚れを取り除きましょう。
防水スプレーは万能アイテム
次に、防水スプレーを吹きかけます。
スプレーは約20cm離れた位置から表面が軽く湿る程度吹きかけてください。
次に革靴を履く日の天気が悪い場合には、必ずスプレーをしておきましょう。
シューツリーを入れてから保管
革靴は、型崩れを予防するためにもシューツリーを入れ、靴の形を整えてあげてから保管するようにしましょう。
シューツリーは履き皺やソール部分の反り返しを防いでくれる効果もあります。
木製のシューツリーは除湿効果もあってカビの予防にもなります。
湿度が高い季節には、乾燥剤や新聞紙を使って湿気を吸収させるとより効果的です。
シューツリーは革靴に合ったサイズや形のものを必ず使用してください。
2週間に一度のこだわったお手入れ方法
本格的なお手入れもお忘れなく。
このお手入れを行えば、革表面の細かな傷を目立たなくしたり、しっかりと栄養補給をしてあげることができ、靴全体に美しい光沢を出すこともできます。
必要なアイテムは、先ほどご紹介した3点を含めて下記の通りです。
汚れ落としはしっかりと
ブラッシングをした後は、クリーナーを使って表面の脂汚れや古いクリームを落とします。
補色と栄養補給で光沢を出す
革靴用クリーム(シュークリーム)を、指やペネトレイトブラシを使って革の内部に塗り込みます。
表面がマットな状態になれば、豚毛ブラシでブラッシングをしながら、クリームを革に馴染ませていきます。
これだけでも光沢感が出ますが、ポリッシングクロスを使って磨いてあげると、より美しい光沢を出すことができます。
仕上げと保管
仕上げは日々のお手入れと同じく、防水スプレーとシューツリーを使います。
お手入れついでにチェックしよう!
ここからは革靴によくあるトラブルの予防方法についてお話します。
こちらも月に一度を目安に、しっかりとチェックしてあげてください。
靴紐の状態をチェック!
革靴のお手入れで忘れがちなのが靴紐です。
靴紐は革靴全体をより綺麗に見せるためにはとても重要な部分。
裂けかけた靴紐はもちろん、汚れた靴紐は新しいものに交換しましょう。
嫌な臭いを徹底消臭
私たちの足は想像以上に汗をかくことをご存知でしょうか?
臭いに加え、汗はバクテリアの繁殖力を高めます。
そうならないためにも、革靴の中は定期的に洗って清潔に保ってあげましょう。
カビが生えていたら
「長期間使わなかった革靴を久しぶりに箱から出したら、カビが生えていてびっくりした!」という経験はありませんか?
高温多湿の場所に革靴を放置しておくと、革靴にはカビが生えて繁殖します。
しかしながらこのカビは除去ができるので、大きな問題にはなりませんのでご安心を。
また、湿度の貯まりやすい下駄箱の掃除もこまめに行うとよいでしょう。
雨によるシミ
雨の日に革靴を履くのは極力避けたいところですが、急な雨に襲われることもありますよね。
もし革靴に水分が染みてしまった場合は、できるだけ早く水分を除去しましょう。
小さな傷はひび割れの元
小さな傷でも、乾燥するとひび割れになる要因になりかねません。
しっかりと保湿をして、革の乾燥を防いであげましょう。
革靴のお手入れセット
sot(ソット)では、革靴のお手入れに最適なブラシ・ポリッシングクロス・クリームがセットになったケアセットをご用意しています。
ブラッシングから保湿まで。
はじめてのお手入れにもぴったりです。
詳しくは下記コラムをご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は革靴のお手入れ方法をまとめてご紹介しました。
革靴は、ほかの革製品と違って周囲からの視線が集まるアイテムでもあります。
日々のケアをしっかりと行い、革靴を清潔な状態に保つことは社会人のマナーとも言えるかもしれませんね。