革製品を使う醍醐味の一つに、“美しいエイジングを楽しむ”ことがあるでしょう。

素晴らしい色艶の変化を味わうために「普段の使い方には細心の注意を払っている。」「ケアもきちんとしている。」という方は多いかもしれません。

しかしながら、そういった革製品を“使うとき”に気を遣う方が多い一方、革製品を“使わないとき”、つまりは保管方法にまで気を配っている方はそう多くはないでしょう。

もちろん保管方法が丁寧でなくても綺麗な状態が継続する革もありますが、正しい保管方法を知っておけばより長く革製品を愛用することができます。

ということで、今回はどなたでも簡単に行える、革製品の正しい保管方法をご紹介します。

しばらく使わないであろう革製品をしまう前に!

ぜひチェックしてください。

革製品の保管について

保管に適した場所を探す

革製品は動物の皮からできており、人間の皮膚と同じく乾燥や日焼けに注意して状態の劣化を防ぐことが大切になります。

そこでまず必要となるのが、保管する場所の設定です。

自宅の中に革製品の保管に適した場所があるかを探しておきましょう。

保管前にはケアが必要

保管前には必ずケアを行いましょう。

革のケアは難しくて面倒だと思われがちですが、基本的にケアは下記の3つのステップを踏むだけ問題ありません。

  • ブラッシングをして表面の汚れを取る
  • クリームを塗布して栄養を与える
  • ポリッシングクロスで磨く

まずは革表面の汚れを落として綺麗な状態をつくる

革製品の汚れで一番多いのは、目には見えないような細かな埃と汚れの付着です。

まずはこれらを馬毛ブラシを使って払い落としていきましょう。

また、手に付いた脂による革表面の脂汚れもカビ発生の原因になります。

このような脂汚れは、固めに絞った布で水拭きすれば簡単に落とすことができます。

手がよく触れる部分は念入りに行いましょう。

ブラッシングで革製品を清潔に!その効果と正しい方法をご紹介

栄養と潤いを与える

表面を綺麗にしたら、次はクリームの出番です。

クリームを薄く塗布して、革の内部に栄養と潤いを与えましょう。

クリームの塗りすぎはカビや革の硬化の原因になる場合があります。

量は革表面の乾燥が防げる程度の量が目安です。

超便利!蜜蝋(ミツロウ)ワックスの使い方。革のお手入れにも。

仕上げもお忘れなく

先ほどクリームを塗布した部分を、ポリッシングクロスを使って磨きましょう。

この時、ポリッシングクロスは必ず汚れていない綺麗な面を使います。

よくティッシュやハンカチを使う方がいらっしゃいますが、目の粗いのものを使用すると革の表面に傷ができてしまうので、仕上げには必ずポリッシングクロスを使うことをおすすめします。

これでケアは完了です。

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【必需品】革製品の手入れにはポリッシングクロスが便利

正しい革製品の保管方法

ではここから正しい保管方法をご紹介していきましょう。

革製品といっても製品によって保管方法は変わります。

財布

財布は、箱の中にずっと閉まっておくのは禁物。

湿気が溜まりやすい箱からきちんと本体を出し、通気性に優れた不織布に入れて立てて保管しましょう。

「縁起の良い日に使い始めるために、数日財布を寝かす」といった短期間の保管でも同様です。

保管場所は風通しの良い場所がよいでしょう。

バッグ

通気性が悪いビニール袋などには入れず、通気性の良い不織布の袋に入れて保管しましょう。

ショルダーバッグはベルトと同じく、ハンドルをフックに掛けて吊るした状態で保管してもよいでしょう。

長期で保管する場合には、鞄の中に新聞紙を丸めて詰めて湿気対策を行いましょう。

新聞紙を入れることで、湿気によるカビの発生を防ぐのはもちろんですが、保管中の型崩れ防止にも効果的です。

バッグの保管場所は日焼けによる色抜けが起こりにくい、風通しの良い日陰を選びましょう。

※ハンドルを吊るす場合、ハンドルの革が伸びる可能性がございますので十分にご注意ください。

ベルト

ベルトは丸めず、フックなどを使って吊るして保管します。

全体を伸ばしてあげることで、正しい形状をキープすることができます。

また、ベルトは腰周りの汗を吸収している場合があるので、しっかりと汗を乾燥させてから保管するようにしましょう。

革靴の保管方法は、これまでご紹介した財布やベルトと違い、かなり気を使う必要性があります。

まずは型崩れを防ぐためにシュートリーを必ず入れて保管しましょう。

収納する場所はシューズボックスで問題ありませんが、湿気が籠らないように除湿剤を置くなどしてきちんと対策することが大切です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は革製品の保管方法をご紹介しました。

革製品の使用を控えることの多い夏場は、カビが発生しやすい時期でもあります。

しっかりと保管環境を整えたうえで保管を行えば、きっとあなたの革製品も綺麗な状態が長持ちするでしょう。

ぜひお試しください。

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