梅雨の雨や夏の湿度上昇によって発生するカビ。

革製品にはカビが繁殖しやすく、毎年悩んでいるという方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方のために、革靴のカビを除去する方法や予防方法をご紹介します。

革靴に繁殖するカビについて

カビが好む2つの環境を知る

革靴にはカビが好む環境が揃っており、繁殖しやすい特徴が存在します。

まずはカビが繁殖する原因を確認しておきましょう。

革に汚れがある

カビは革に付着した小さなホコリや汚れさえも栄養にします。

高温多湿になりやすい

人間の体温や発汗によって靴内部の温度は高くなります。

これにより、カビの繁殖に適した環境が生まれます。

革に繁殖するカビは白カビ

嫌なニオイや見た目、そしてアレルギーの原因ともなるカビにはいろいろな種類が存在します。

それぞれ性質も違えば色も違い、その種類によって除去方法も変わります。

一般的に革靴に繁殖するカビは、家の浴槽などで目にする「黒カビ」とは違い、比較的簡単に除去ができる「白カビ」です。

この白カビは食品によく見られます。

革に付着するカビは表面上だけなので、しっかりと除去ができれば元の状態に戻すことができます。

カビを見つけたら落ち着いて対処することが大切

カビを見つけたら、まずはカビが周囲に飛び散らないように気を付けてください。

いくら湿度がや気温が低くても、革靴にカビが生えてしまうことはよくあります。

すぐに対応すればさほど大きな問題になることはないのでご安心ください。

靴の中もチェック

革靴の中にもカビが繁殖する場合があります。

カビが好む汗や汚れをしっかりと取り除きましょう。

アルコールシートを使えば除菌もできて便利です。

カビを除去する方法

これからご紹介する除去方法を守れば、革靴のカビをしっかり除去することができます。

準備するものは以下の5つ。

  • 馬毛ブラシ
  • 新聞
  • クリーナー
  • クリーム
  • ポリッシングクロス

まずは下準備から

作業中にカビが室内で舞ってしまわないよう、極力作業は屋外で行いましょう。

また、カビが衣服に移る場合があるので、汚れてもよい服装で行うことをおすすめします。

ブラッシングでカビと汚れをとる

次にブラッシングをして、大まかに全体を綺麗にしていきます。

毛先が届きにくい箇所は、より小さなブラシやティッシュの使用が便利です。

ブラシは馬毛ブラシを使いましょう。

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クリーナーを使って表面の細かな汚れを落とす

クリーナーをポリッシングクロスに塗布し、表面の汚れを落としていきます。

クロスにはカビが付着しているので、使用後はきちんと処分しましょう。

サドルソープも使える

サドルソープを使って、革に含まれた塩分や汚れを徹底的に落としてあげるのもよいでしょう。

洗った後はしっかりと自然乾燥してください。

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10分程度乾燥させてたらクリームを塗る

乾燥をさせたらクリームをしっかりと塗ってあげましょう。

終わったらさらに1時間ほど乾燥させます。

防水スプレーを吹き掛けて完了

表面上の余分なオイルはカビの再発の原因にもなります。

新しいポリッシングクロスを使って丁寧にふき取りましょう。

仕上げに防水スプレーを吹きかければ、雨の日でも安心して使うことができます。

カビの繁殖を予防する方法

カビの発生を未然に防ぐには、日々のメンテナンスが重要になります。

革靴は数分履くだけでも汗や空気中の湿気を吸収してしまうため、できる限り湿気を取り除いてから収納することが大切になります。

また、収納場所も湿度が低いかどうかを確認して、できる限り湿気の少ない風通しのよい場所での保管を心掛けましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

カビも生きる菌の集まりなので、繁殖を続けるために必要な栄養を必要とします。

また、ご存知の通りカビは繁殖力が強く、一度油断すればすぐ発生してしまうものです。

高温多湿になりやすい時期には特に注意して、カビが好む環境を革靴から排除してあげましょう。

本格的な梅雨や夏が来る前に、一度大切な革靴の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか?

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