革製品にとって、雨などの水分は天敵です。

急な雨やアクシデントによって愛用品にシミができるのは嫌ですよね。

今回は、そんなリスクから革を守る、防水スプレーの効果と使用方法をご紹介します!

ぜひ最後までご覧ください。

防水スプレーについて

防水スプレーの効果は?

名前の通り、防水スプレーの主な役割は水分の付着を防ぐことです。

実はこの点以外にも大きなメリットがあることをご存知でしょうか?

それは、細かな汚れや埃の付着も防いでくれるということ。

さらに防水スプレーの種類によっては、革に必要な栄養素を含んだタイプもあり、その効果は多岐にわたります。

防水と撥水の違いはあるの?

本来「撥水」と「防水」の意味は異なりますが、革製品においては撥水スプレーよりも「防水スプレー」という名が一般的に認知されています。

油性のオイル(クリーム)でも防水できるって本当?

従来、革製品の防水にはミンクオイルやシリコンオイルが長く使われてきました。

これらの油分を多く含んだオイル(クリーム)にも防水効果は期待できますが、表面に油膜ができることで通気性が低下し、カビの発生や劣化が進むという欠点があります。

さらに塗りすぎるとシミになってしまうことから、通気性を失わず、より使いやすい防水スプレーが誕生し、以降はスプレーの使用が主流となっています。

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種類は主に2つある

一般的な防水スプレーには、大きく分けてフッ素系とシリコン系の2種類があります。

フッ素系

革の繊維にフッ素樹脂を浸透させることで撥水効果をもたらします。

本革の特性である通気性と風合いを損なうことがなく、カビやシミの発生などを防げるのが最大のメリット。

スムーズレザーのほか、起毛革にも使用ができ、革製品に特別な知識がなくても使いやすいのが人気の理由です。

ただ、撥水効果は長持ちしないので、定期的に使うことが重要となります。

シリコン系

表面に膜を作ることにより、革の繊維の隙間を埋めます。

表面をコーティングするため効果に即効性はありますが、革の通気性が失い、革の劣化を進める恐れがあります。

また、カビの原因になる可能性がありますので、防水スプレーの使い方に自信がない方にはおすすめできません。

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おすすめの防水スプレー

こちらの「1909 シュプリームプロテクトスプレー」は、フッ化炭素樹脂と革内部にまでしっかりと浸透するシーダーウッドオイルをブレンドした防水スプレーです。

高い撥水効果を持ち、シーダーウッドオイルが革に栄養を与えます。

スムースレザーや起毛革、プリントレザーなどの様々な皮革製品に使用できます。

リンク:オンラインストア / 1909 シュプリームプロテクトスプレー

防水スプレーの使い方

状態確認をお忘れなく

防水スプレーの効果を最大限高めるために、革製品が濡れていないことを確認してください。

もし濡れている場合はしっかりと乾燥させ、靴紐などもきちんと外しておきましょう。

ブラッシングで表面を清潔に

まず、革製品を馬毛ブラシでブラッシングをして、革表面の細かな汚れと埃を落とします。

頑固な汚れなどにはレザークリーナーを使用するとよいでしょう。

防水スプレーを吹きかける

スプレーを水平にして全体に均等に付着するようスプレーします。

濡れたように色が変わりますが、乾いたら元に戻るので問題ありません。

初めて使用する場合は、目立たない部分で試してから使用すると安心です。

しっかりと乾燥させる

フッ素タイプのスプレーを使用する場合には、成分を革内部に浸透させるため、30分程度時間を置きます。

表面が乾いたら、ポリッシングクロスで軽く拭いてください。

心配な方は数滴の水をかけてみて、水が弾かれることが確認できれば問題ありません。

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防水スプレーを使用する上での注意点

換気ができる場所での使用がおすすめ

防水スプレーをするときはベランダや玄関先など十分に換気されている場所を選び、室内で行う場合は、きちんと窓を開けて空気が入れ替わる状態を作ってください。

また、床に防水液が落ちることがあるので、できれば室内は控えましょう。

距離と量に注意

スプレーを近距離から吹きかけると、シミになることがあります。

使用の際は、20㎝から30cmの距離をとって全体が軽く湿る程度にスプレーします。

また、スプレー前には容器をよく振ってから使用するとよいでしょう。

起毛素材には使用できないものがある

製品によってはスエードやベロアのような起毛革に対応していないものがあります。

必ず対象素材をチェックしてから使用することをおすすめします。

順序を守って使うことが大切

一般的な革製品のお手入れのスタートはブラッシングとクリーナーによる汚れ落としです。

防水スプレーはしっかりと表面が綺麗になった後に使用しましょう。

使用頻度は週2~3回ほどを目途にしてください。

革靴や鞄は雨に濡れる危険性が高いので、よく防水スプレーをしておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、防水スプレーの効果と正しい使い方について解説しました。

防水スプレーは、革製品をあらゆるシミや汚れから守る重要なメンテナンス用品です。

まだ防水スプレーを使ったことがないという方はぜひ一本用意しておくとよいでしょう。

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