革製品のお手入れの良し悪しは、“汚れ落としができているか”で決まるといっても過言ではありません。
今回はそんな汚れ落としに使用する「レザークリーナー」について解説します。
より長く革製品を愛用するためには欠かせないアイテムなので、ぜひ最後までお読みください。
レザークリーナーについて
一般的に革製品のお手入れは、馬毛ブラシなどを使って表面の汚れを大まかに落とすことからスタートします。
ブラッシングだけでも革は綺麗になるのですが、レザークリーナーを使ってブラシでは取り除くことのできないような小さな汚れを落とすことで、よりお手入れによる効果を得ることができます。
レザークリーナーの効果は?
レザークリーナーは、表面に付着した汚れを落とすとともに、過去に塗布した古いクリームも一緒に除去してくれます。
古いクリームが蓄積すると革は通気性が悪くなり、カビや悪臭の発生リスクが高まったり、クリームが硬化して革のひび割れを引き起こすこともあります。
レザークリーナーを人間の生活に例えると“クレンジングで化粧を落としているようなもの”。
革製品も人間の肌と同じく、一度素肌にしてからお手入れをしてあげることが重要になるのです。
レザークリーナーの種類
レザークリーナーにはスプレータイプ(ミストやフォームなど)のほかにも、チューブ、液状のものなど、その種類は様々です。
日本では昭和時代からチューブタイプが主流となっており、このほとんどが「中性クリーナー」という無色のクリーム状のものとなっています。
ただ、この中性クリーナーには本来汚れ落としには関係のない“光沢を出すワックス成分”が含まているものが多く、汚れを落とすというよりも光沢を出して綺麗になったように見せることが目的の商品となっています。
先述の通り、革の汚れ落としには「古いクリームを除去する」という大切な役割があります。
この中性クリームを使うと、古いクリームを取ることのできません。
さらにこの上にワックスを重ねるという、通気性がかなり確保しづらい状態になるので使用は控えたほうがよいでしょう。
このような理由から、ワックス入りのレザークリームは本質的な革製品の汚れ落としには不向きとされています。
レザークリーナーの使い方
ブラッシングを行った後、クリーナーをポリッシングクロスなどに含ませてから汚れを落とします。
革が光沢のないマットな状態になれば、しっかりと古いクロームが取れている証。
また、汚れを落とした後にポリッシングクロスなどに革の色が付いていることがありますが、これも古いクリームや余分なクリームが取れている証拠です。
本体そのものの色落ちにはなっていないので安心してください。
おすすめのレザークリーナー
カビ予防にもおすすめの一本
「コロニル ライニガー」はスプレータイプ(ミスト)のレザークリーナー。
革を傷めることなく、クリーニング成分が内部に浸透して古いクリームや塩分を落としてくれます。
また、カビの原因となる細菌もしっかりと落とすことができます。
クリーニング後は油分と水分が不足した状態となるため、レザークリームで油分を補ってあげるとよいでしょう。
対象となる革
- スムースレザー(起毛加工・型押し加工・シュリンク加工がされていない革)
- ヌメ革
- シープ革
- 起毛革
リンク:オンラインストア / ライニガー
合皮や家具にも使える便利な一本!
「コロニル レザーソープ」もスプレータイプ(フォーム)のレザークリーナーです。
汚れをしっかりと落とし、革本来の風合いを蘇らせることができます。
また、合皮などの他素材にも使用できます。
対象となる革
- スムースレザー(起毛加工・型押し加工・シュリンク加工がされていない革)
- 合成皮革
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は革製品のお手入れでとても重要なレザークリーナーについてご紹介しました。
これまでクリーナーを使ってこなかったという方も、ぜひ一度お試しください。