新しく買った革製品。
できることなら長く綺麗に使っていきたいものですよね。
そこで欠かせないのが革のクリーム。
クリームを塗布することで保革(革を良い状態にすること)をしっかりとすることができ、製品の寿命をより長くすることができるのです。
今回は、そんな革のクリームの使い方と使うべきタイミングや注意点をご紹介します。
クリームについて
一般的な革のクリームには下記の3つの成分が含まれています。
- ワックス
- 油分
- 水分
ワックス・・・革の表面に留まって磨かれることで革に光沢と艶を与えます。
油分・・・革の内部に浸透して革の柔軟性を向上させます。
水分・・・柔軟性とワックスの浸透を効率的にします。
クリームの効果は?
乾燥を防ぐのが主な役割
革の内部には、元々に油分と水分が含まれています。
これらが表面に浮き出て浸透を繰り返すことで、革の色艶の変化が生まれています。
ただ、時間が経つうちに内部の油分と水分は徐々に少なくなり、革の内外で乾燥が始まります。
一般的に革製品にとって乾燥は大敵なので、エイジングがひと段落したらクリームを使い始めるよいタイミングだと思ってください。
乾燥が進むと革は脆くなり、ひび割れの原因にもなることも。。。
そんな最悪の事態を防ぐためにも、クリームで油分と水分を補ってあげることが大切なのです。
色落ちや色移りが起こるリスクも下げることができる
乾燥が進むことで色落ちや色移りも起きやすくなります。
クリームを塗布することで、これらのリスクを軽減することができます。
シミ防止も期待できる
乾燥と同じく気をつけたいのが水分の付着です。
撥水効果を持つフッ素を配合したクリームであれば、こういったシミを防ぐことも期待できます。
光沢感を出すことができる
ワックスを含んだクリームは磨くだけで革表面に艶を出すことができます。
おすすめの革用クリーム
こちらの「1909シュプリームクリームデラックス」は、水分と油分、ワックス含むカラーレスタイプのデリケートクリームです。
デリケートクリームは「オール・イン・ワンクリーム」とも呼ばれ、革のクリームの中でも圧倒的に使いやすいクリームです。
水分を多く含み、革に潤いを与え、油分が革内部の水分を逃がしません。
また、ワックスの効果によって美しい艶を出すこともできる優れもの。
「どんなクリームを買えばいいか分からない。。」というような、革製品のお手入れが初めての方はまずはこちらを使ってみることをおすすめします。
用途はソフトレザー向けとなっており財布から革靴まで、さまざまな革製品に使うことができます。
素材はヌメ革、山羊革、羊革などなど、起毛革を除くほどんどの革素材にも対応。
シダーウッドオイル配合で、いい香りも楽しめますよ。
油性のクリームも使ってみよう
先ほどご紹介した「デラックスクリーム」よりも油分を多く含む油性クリームは、革の保湿力に優れたクリームです。
豊富な油分が革に柔軟性を与え、全体の質感を柔らかくすることができます。
sot(ソット)が開発したオリジナルクリーム「ハチロウ / 蜂蝋(ナチュラルワックス)」は、福岡県の蜜蝋と菜種油を使用した油性クリーム。
天然成分100%で安心してお使いただけます。
光沢を与える効果は低いですが、「革製品をしっかり念入りにお手入れしたい。」という方は、ひとつ持っておくことをおすすめします。
また、革製品の他にもフローリングや木製品の乾燥防止にもお使いいただけます。
このクリームとブラシ、クロスを合わせた便利なお手入れセットも販売していますので、気になる方はぜひ下記のリンクから製品詳細をご覧ください。
油性クリームだけではだめ
油性のクリームは先ほど申し上げた通り、水分をほぼ含んでいないため、使い続けると革の通気性が悪くなります。
あくまで基本は乳化性のクリームを使用するとよいでしょう。
クリームを使用する上での注意点
塗りすぎ注意!
クリームを大量に塗布すると、クリームがシミになることがあります。
使用の際は、少量をとって薄く延ばすように塗布してください。
クリームが乾いたらポリッシングクロスを使って艶を出しましょう。
起毛素材には使用できない
スエードやベロアのような起毛加工が施された革には使用できません。
順序を守って使うことが大切
一般的な革製品のお手入れのスタートはブラッシングとクリーナーによる汚れ落としです。
クリームは革表面のクリーニングが終わってから使用しましょう。
まとめ
乾燥による革のひび割れは、一度起きてしまうと元には戻せません。
だからこそ、定期的なクリームの塗布で革をしっかりと守ってあげることが大切なのです。
革製品のエイジングが進んだら、ぜひ一度クリームの購入をご検討ください。
sot(ソット)各店舗では、ご紹介したクリームの実演販売も行っております。
気になる点がございましたらお気軽に店舗スタッフにお声掛けください。