sotの製品のみならず、世の中の多くの革製品は、革の表面に塗料や染料を使って染色された製品がほとんどです。

革製品そのものの色味が変わってしまう「色落ち」と、
衣類に色が移ってしまう「色移り」は、革製品を使う上で決して無視できないことです。

革表面のシボやキズなど、革本来のナチュラルな風合いを楽しめるように、表面の加工を最小限にしたベジタブルタンニン鞣しの革は特に注意が必要です。

革の魅力である経年変化も、雨の日や蒸し暑い日の急激な湿度環境の変化で色が一気に落ちてしまうリスクもあります。

革から服へ、服から革へ。
色落ち・色移りを防ぐために、気をつけるべきポイントを学んでいきます。

色落ち・色移りが起こる原因

革製品の「色移り」と「色落ち」が起こる原因は大きく2つで「湿度」「摩擦」です。
身に着けている衣服、革製品のどちらかが濡れている状態で摩擦が少しかかっただけでも色移り・色落ちは起こります。

また、湿度がない乾燥した状態でも、衣服との強い擦れは色移りの原因となります。

常に湿度の高い日本においては、汗をかいて衣服が濡れることはもちろん、雨で鞄が濡れてしまった際の衣服への色移りは常に注意が必要なところです。

もともとベジタブルタンニン鞣し革の染色は、色が定着しにくく、革を柔らかくするために使用する”加脂剤”には革と染料の結合力を弱める効果があるので、色移りが起こりやすいのです。

完全には防げないが、メンテナンスは重要◎

残念ながら完全に色移り・色落ちを防ぐ方法は存在しません。
しかし、革のメンテナンスの有無でその効果は大きく変わります。

まずメンテナンスオイルを塗り、さらに防水スプレーを軽く吹きかけることで、全く手入れもしていない革と比べると色落ちの度合いが小さく、大きな色落ちが発生するリスクが下がります。

おすすめのメンテナンスオイル:ハチロウ

ハチロウ / 蜂蝋は古来より古材や革製品の保護のために使用され、殺菌成分があり、古材や革製品などの防虫や変形、汚れ、色あせを防止する効果があります。

(リンク:ハチロウ / 蜂蝋(ナチュラルワックス)の商品ページ

こういった面も踏まえ、革製品のお手入れは定期的に行いましょう。
そして濡れた革製品はしっかりと乾かしてから使うようにすることをおすすめします。

色移り・色落ちが起きた場合の対処法

万が一、色移り・色落ちが起きてしまった場合には以下の対処法が有効です。

革から服の場合

色が移ってしまった衣類はなるべく早く洗濯してください。

熱湯に浸して洗剤で手洗いや、漂白剤を使って洗濯をすれば色が目立たなくなりますが、上記の方法でも色が落ちない場合はクリーニング屋に相談しましょう。

ただし、時間がかなり経過してしまうと完全に元の状態に戻すのが困難であるため、まずは色が移らないように予防することが大切です◎

服から革の場合

革は革用の消しゴムまたは水拭きで汚れを落としてください。
上記の方法でも落ちない汚れは、専門の知識を持った革製品用のクリーニング店に相談するのが適切です。

まとめ

革の色や衣服の繊維に関わらず、「色移り・色落ち」は起きてしまうことがお分かりいただけたと思います。

乾いている状態でも色移り・色落ちが起こる可能性があることを頭に入れて、強い摩擦が起こらないような注意が必要ですね。