湿度の高い日が続く、梅雨から夏の時期。

この時期、革製品の管理においてとくに気を付けておきたいのが、カビの発生です。

カビが繁殖しやすい革製品。

毎年のように頭を悩ませているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では、そんな革製品にカビが生える原因に加えて、正しい除去の方法と予防方法をご紹介します。

革製品はカビが繁殖しやすい!

カビが生えやすい条件とは・・・

一般的に、革製品に生えるカビは、“白カビ”と呼ばれるものです。

この白カビは、浴槽などでよく目にする黒カビと違い、比較的簡単に除去することができるカビ。

ただ、そのままカビを放置してしまうと、カビが深く入り込み、やがては除去ができなくなる危険性があるので、素早く対処しましょう。

カビは、いわば“生きる菌の集まり”です。

できるだけ生存を続けるために、カビは革製品に付着した汚れを餌にして、生き続けていきます。

上記のように、お手入れをせず、埃、汗、皮脂などの汚れがついた革製品は、カビが繁殖しやすくなるのです。

カビを除去しよう!

白カビは、革製品の表面にだけ繁殖する性質を持っているため、きちんと除去をすれば、元の状態に戻すことができます。

しっかりと下準備を

革製品に付着したカビが、周囲に飛び散らないように注意をしてください。

カビが室内で舞ってしまうことがあるため、お手入れは室外で行うようにしましょう。

また、カビが服に移ってしまうことがあるので、お手入れをする時は汚れてもよい服装を選びましょう。

必要となるもの

カビを除去するために、メンテナンス用品を用意してください。

  • ブラシ
  • クリーナー
  • ポリッシングクロス
  • クリーム
  • 防水スプレー

カビを落とす!

ブラッシングをして、革製品の表面に生えたカビを大まかに落としていきます。

ブラシの毛は、しっかりとしたコシのある馬毛を選びましょう。

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カビを拭き取る!

カビを落とすことができたら、ポリッシングクロスにクリーナーを含ませて、ブラッシングでは取り除くことのできなかった、細かいカビを拭き取ります。

ポリッシングクロスは清潔な面を使うようにして、汚れたらこまめに面を替えて、カビを広げないようにしましょう。

また、使用済みのポリッシングクロスは、カビが飛散しないように袋に入れて、燃えるゴミとして破棄してください。

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乾燥をさせる

風通しのよいところで陰干しをします。

乾燥がきちんとできたら、クリームを塗布して保革してあげましょう。

また、スエードやベロアのような起毛素材は、クリームを塗布せずに、ブラッシングをして毛並みを整えてください。

過度なクリームの塗布は、カビが繁殖してしまう原因になることがあります。

余分なクリームは、ポリッシングクロスを使ってすべて拭き取っておきましょう。

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防水スプレーを吹きかけて

仕上げに、防水スプレーを全体に満遍なく吹きかければ、お手入れは完了です。

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カビの予防方法は?

カビの繁殖を防ぐためには、お手入れを定期的に行うことが何よりも重要となります。

ただ、革製品は使用の有無を問わず、日常的に空気中の湿気を吸収してしまう性質があるため、お手入れをどれだけしていても、自然とカビが生えてしまうことがあります。

カビが生えることは、いわば仕方がないことなので、焦らずに対応することが大切です。

また、革製品を保管する場所は、できるだけ湿気がなく、風通しのよいところを選ぶようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

カビが生えた姿を見て、やや驚かれる人もいるかもしれません。

しかしながら、カビの特徴と正しい除去、予防方法を知っておけば、素早い対処ができるようになります。

とくに、夏のような湿度の高い時期は、お手入れをする機会を作って、カビの繁殖を防ぎましょう。

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