みなさんは“真鍮(しんちゅう)”をご存知でしょうか。

「金属の一種だと聞いたことがあるけれど、どんな特徴のある金属なの?」と思われる方も多いと思います。

この真鍮は革製品のデザインやカラーに合わせて、あらゆる種類の製品に多く使われています。

そのなかでも、真鍮は革製品好きの方にも評価されている良質な金具が真鍮。

今回は、そんな革製品と相性ぴったりな真鍮の魅力をご紹介します◎

真鍮とは

真鍮とは、銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金のことを指し、別名:黄銅(こうどう、おうどう)とも呼ばれます。

特徴として、熱によっていろいろな形に加工がしやすい金属であるため、デザイン性の高いインテリア用品や装飾品、文房具に使われています。

もともと金属は、中に含まれるものの割合や、与える熱加減によって色が変わります。

その中でも大きな割合を占める亜鉛は、含有量が少ないと赤味が強く、軟らかく、亜鉛の含有量の多いと金色に近く硬いという特徴があります。

※亜鉛の含有量によって名前も変わり、丹銅(亜鉛5~20%未満)・七三黄銅(亜鉛30%)・六四黄銅(亜鉛40%)と呼ばれます。

真鍮は、この亜鉛の含有量が20%以上のものを指しており、やや赤みがあり、強度やしなやかさのバランスが取れた金属となっています。

真鍮は英語表記ではbrass(ブラス)。

サックスやトランペットという管楽器に使われており、金管楽器のみの楽団を表す”ブラスバンド”という言葉は馴染み深いと思います。

 

日本に古くから使われてきた真鍮

日本で真鍮が用いられるようになったのは江戸時代中期以降といわれています。

そのくらい、古くから日本人には非常に身近な金属として親しまれてきました。

実は真鍮は、私たちが日常で使っているあの5円玉にも使われています。

さらには仏具、お寺の装飾にも多く使用されているんです。

また熱伝導率が高いという特徴から、コンセントの内部素材としても使われています。

真鍮とメッキの違い

革製品の金具素材には、真鍮のほかにメッキなど多くの種類が使われています。

メッキは、鉄やアルミニウムなどの、比較的安価な金属素材でできています。

メッキは、表面にゴールドやシルバーを薄く塗った加工品と言えますが、長くお手入れがいらないというメリットもあり、真鍮よりもはるかに世の中の製品の多くに使われています。

しかし、メッキにも1つの大きな欠点が。

慣用句でも、格好をつけていた人が本当の姿をさらしてしまうことを『メッキが剥がれる』と言いますよね。

その言葉の通り、メッキは表面が使用するにつれて徐々に剥がれていき、地が見えることで偽物と分かってしまいます。

この特徴からメッキが剥がれるという言葉が使われるようになっているのですね。

一方、真鍮はあくまでも本物の金属です。

塗料や特別な加工を一切表面上にしていない無垢な素材なので、定期的なお手入れは必要になりますが、ありのままの素材の美しい輝きが楽しめるのです。

真鍮の経年変化


画像:上が新しい状態の真鍮。下が経年変化後

真鍮製品の魅力のひとつとして、経年変化があります。

真鍮は革と同じく、使っていくほどに色が深くなり、光沢が霞んでいきます。

真鍮が経年変化をする主な理由は空気中で酸化をすることや手垢によるもの。

経年変化をすると味わいのあるアンティーク調の色味になるため、真鍮の経年変化が好きという方も非常に多いのです。

また、真鍮の経年変化があまり好きでないという方は、
市販の金属研磨剤を使えばたった数分で元の輝きを取り戻すことができますのでご安心を。

「時の流れと共に表情が変化する。」

この点はsotの革製品の経年変化と同じく、
“素敵な素材の魅力”として感じていただけるとよいのではないでしょうか。

メンテナンス方法

輝く姿が印象的な真鍮ですが、長年使うと、表面がくすんでしまうというデメリットがあります。
無垢な素材だけに、水分や湿度には弱く変色してしまうことがあるのです。

ただそれは簡単なお手入れや少しの注意で真鍮の輝き保つ・取り戻すことができます。

日々気をつけること

真鍮を綺麗な状態に保つために、日々気を付けることは以下の2つ。

  • 長時間使わない時は酸化防止の為に袋に入れて管理する
  • 水分や湿気が強い場所の近くには置かない

これが真鍮を長くきれいに楽しめるコツとなります。

お手入れの方法

  • 専用のクリームや液体で磨く

真鍮の輝きが失われてきたら、金属専用のクリームで磨いてあげましょう。

そのほかにもお酢の成分を利用したケア方法や、細かなヤスリで磨くといった方法もあります。

まとめ

いかがでしょうか?

これまで気にすることが少なかった金具部分の素材。
違いを知ることでその商品の価値や楽しみ方が変わってきますよね。

革製品には真鍮金具以外にもニッケルや銅、メッキが使われています。
それぞれが素材の特徴を生かした雰囲気や魅力がありますが、中でも真鍮金具が多くの人から支持される理由があるのです。

その中でも一番の金具である“真鍮金具”。
ぜひ日常の中でも探してみてください。

メッキとはなにか?製品の美を維持する技術。