日常生活の中でよく耳にする「メッキ」という言葉。
皆様も一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
メッキは金具の見栄えや耐久性をよくするための加工です。
今回はそんなメッキにどんな効果があるのか、メリットとデメリットをしっかりと解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
メッキ加工とは?
メッキ加工は金属・非金属の表面に金属の薄膜を張ることをいいます。
主に装飾性・機能性・防食性の向上のために施され、材料には金や銀、ニッケル、クロムなどが使用されます。
メッキ加工の種類
メッキ加工は大きく3つに分類することができます。
装飾メッキ
金属に光沢を出して高級感を出すために行われます。
ネックレスやブレスレットといったファッションアイテム以外にも、スプーンやフォークといったカトラリー、自動車など、我々の身近にある多くのものに使用されており、 sot(ソット)のバッグやベルトの金具にも使われています。
メッキに使用する主な金属:金・クロム・ニッケル
機能メッキ
主に工業製品に使用され、素材に新たな特性を持たせることが可能になります。
メッキに使用する主な金属:亜鉛・ユニクロ・溶解亜鉛
防食メッキ
鉄などが錆によって腐食することを防ぐために行います。
鉄や金属は素の状態だとかなり早い段階で錆びてしまい、条件が悪ければたった10分も経たずして赤錆が浮くこともあるそうです。
一度錆が出てしまった鉄は、本来の性能を発揮できなくなるため、錆の発生を事前に食い止めるメッキ加工がとても重要な役割を果たしているのです。
メッキに使用する主な金属:亜鉛
メッキ加工の歴史
メッキ加工の歴史は古く、起源は約3500年前にまで遡ります。
メソポタミア時代の中東(現在のイラク周辺)では、武器などに使用する金属の腐食を防止するために、スズを使ったメッキ加工を行っていたといいます。
日本には古墳時代にあたる4世紀~7世紀頃に中国からメッキ加工の技術が伝わったとされ、当時の技術を示すものに、奈良の東大寺の大仏(東大寺盧舎那仏像)があります。
奈良の大仏には、金と水銀を混ぜ合わせたメッキ加工が施されており、大仏全体の腐食を防ぐために採用されたとされています。
メッキは日本語だった!
「メッキ」は、その発音から外来語と思われることが多い言葉ですが、実は日本語。
漢字では「鍍金」、「鍍」と書きます。
「メッキ」はよくカタカナで表記されることがありますが、日本語なので平仮名の「めっき」で書くのが正しいとされているんだとか。
メッキ加工によって金属の金色が消え、見た目が水銀の銀色になったことから「金が滅ぶ」と書いて「滅金(めつきん)」と呼ばれるようになり、その後「鍍金(めっき)」に漢字を変えました。
メッキ加工のデメリット
メッキ加工にはメリットもあればデメリットもあります。
それは、メッキ加工されたものを使い続けるとメッキが剥がれてしまうということ。
これはどんなものでも起こることですが、これがメッキ加工のデメリットです。
ただ、先ほどご紹介した防食メッキによって、無加工のものよりも耐久性があるので、結果としてはメッキ加工されたもののほうが長持ちをするといってよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はメッキについてお話ししました。
これであなたもメッキ加工の重要性がお分かりいただけたと思います。
メッキ加工のデメリットである、メッキの剥がれが気になるという方は、sot(ソット)の商品であれば金具交換を修理というかたちで承っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
革製品をご覧の際には、ぜひ商品の金具部分にもご注目くださいね。
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