和紙のようなザラりとした手触り。

使い込むことで生まれる光沢のある美しい表情。

本コラムでは、イタリアンレザーを代表するプエブロレザーシリーズについて詳しく解説します。

ぜひご覧ください。

プエブロレザーについて

イタリアの老舗タンナーの手によって生まれる革

プエブロレザーは、イタリア・トスカーナ州に拠点を置く、バダラッシ・カルロ社を代表する革のひとつ。

バダラッシ・カルロ社は、世界的によく知られたタンナーであり、トスカーナ州に数十世紀以上に渡って継承されてきた伝統的な鞣し製法のバケッタ製法を現代に蘇らせたことで知られています。

バゲッタ製法によって生まれる特徴とは?

プエブロレザーは、生後二年以上が経過した雌牛のショルダー部分の原皮が採用されています。

厳選された原皮は、バケッタ製法の特徴である、家畜牛の脛骨を煮沸して採取した、純度の高い牛脚油が加脂されながら、ゆっくりと時間をかけて鞣されています。

本来、牛脚油は革の内部繊維にやや浸透しにくいという欠点があるものの、一度浸透させれば、油分が外に抜けにくいという性質を持っています。

上記のような理由から、プエブロレザーは油分の保湿性に優れるほか、豊富な油分による柔軟性を兼ね備えた扱いやすい革となっています。

バダラッシカルロ社(BADALASSI CARLO)。イタリアが誇る名門タンナー

和紙を彷彿とさせる表情

プエブロレザーの仕上げは、真鍮製のブラシを使った毛羽立ちがなされています。

表面に残った細かな毛を立たせることによって、ザラりとした独特の手触りと見た目を楽しむことができます。

上記のような表情は、すべて現地の職人の手によって生まれており、他の革では見ることのできない、唯一無二の表情となっています。

また、ショルダー部分を使用した革によく見られる、トラなどの表情を楽しむこともできます。

知ると楽しい!革の表面に見られる様々な表情。

裏地について

裏地には、山梨県で生産されている甲州織を採用しています。

甲州織は伝統工芸品としてよく知られた織物のひとつであり、丈夫で破れづらいという特徴があります。

また、気品溢れる光沢感をお楽しみいただけます。

高級感漂う甲州織。400年の歴史を持つ伝統織物

経年変化について

プエブロレザーの魅力を語るうえで、経年変化は欠かせない要素です。

使用後から徐々に色が深まるように変化していき、表面に艶が現れます。

個人差や商品差はあるものの、数年という時間をかけて色艶の変化を楽しむことができるでしょう。

大切に管理やお手入れをしていただければ、より美しい経年変化を長く楽しむこともできます。

プエブロレザーの綺麗な経年変化は、革業界に従事する職人や革好きをも虜にしてしまうほどです。

お手入れについて

一般的にプエブロレザーのような植物タンニン鞣し革には、お手入れを欠かすことができません。

しかしながら、プエブロレザーはバゲッタ製法を行う際に使用する牛脚油に含まれる、オレイン酸の効果によって、水分を適量に保ちながら、乾燥を防ぐという嬉しい性質を持っています。

上記のような理由から、プエブロレザーのお手入れは比較的容易となります。

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お客様の声から生まれた人気の革製品のお手入れセットをご紹介

まとめ

いかがでしたでしょうか?

イタリアンレザーの魅力を十二分に堪能できる、プエブロレザーシリーズ。

sot(ソット)では、プエブロレザーを使用した革製品を数多く取り揃えております。

気になった方は、ぜひ各店舗にて製品をご覧ください。

リンク:オンラインストア / プエブロレザーシリーズ

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