あなたの愛用する革製品の風合いを長く保つためには、日々の手入れだけでなく、最適な保管方法を知っておくことが欠かせません。
一般的な革製品にとって、高温、湿気、直射日光は、製品寿命を縮める“大敵”となります。
この記事では、そんな革製品の保管方法について解説します。
いつまでも使い続けるために・・・
革製品の大敵を知っておこう!
天然素材である本革は、私たちと同じように、呼吸をするかの如く、日々空気を吸ったり吐いたりします。
また、私たちと同じく、動物の肌(皮膚)部分であることに変わりないため、紫外線などに気を付けなければなりません。
理想的な環境は、風通しがよく、直射日光が当たらない場所。
気になる湿度は、40〜60%が目安となります。
もちろん季節ごとに注意することを忘れずに。
湿気
カビ発生、変色の原因になりかねません。
カビを落とすことはできますが、手間がかかるため、気を付けたいところ。
乾燥
植物タンニン鞣し革のような“油分を含む革”は、大切な油分が失われ、ひび割れ、色褪せに繋がります。
エアコンの風が当たる場所についても、十分注意してください。
日光
日焼け、色褪せを起こします。
直射日光だけでなく、あらゆる照明に気をつけてください。
一歩間違えれば・・・
お手入れをしたのち、革製品を保管します。
ただ、その方法を一歩間違えてしまうと、革製品を逆に劣化させる危険性があります。
まずは、通気性のある、不織布などの袋に入れて、カビの発生を防止。
余裕があれば、型崩れを防ぐために、詰め物を入れておくとよいでしょう。
直射日光、空調の風が直接当たるところ、フロアに直置きは避けてください。
品目別の保管法
財布
そのまま商品箱に戻すのは、あまりよくありません。
紙素材のものは、かなり湿気を溜めやすいため、カビが繁殖してしまう危険があります。
通気性のある不織布の袋に入れて、財布を立てるようにするとよいでしょう。
ベルト
ベルト専用のフックに吊るしてください。
しっかりと全体を伸ばすことにより、適切に湿気を取り除き、形状を長く保つことができます。
気温の高い時期は、大量の汗を吸収していることが考えられます。
乾燥をさせるためにも、ベルトは一日おきに着用するとよいでしょう。
鞄
本体は袋に入れ、ショルダーなどの付属品は、ベルトのように吊るすなどしてください。
しばらく使わない場合は、カビの発生を防ぐために、乾燥剤などを用意してもよいでしょう。
また、致命的な型崩れを防ぐため、新聞紙などを中に詰めておきましょう。
靴
足裏の汗を吸収する革靴の保管は、乾燥をさせてから。
まずは、カビ発生の原因となる汚れを、クリーナーを使って落としておきます。
できるだけ湿度の低いところを保管場所に選び、あまり湿気が籠らないよう“除湿剤”を置くなどしてみましょう。
湿度が高くなる夏にかけては、カビが繁殖しやすくなるため、定期的に取り出し、陰干しをしてあげるとよいでしょう。
また、ニオイが気になる場合は、消臭スプレー、除菌スプレーを。
シュートゥリーが便利!
お手入れが済んだら、致命的な型崩れを防ぐために、シュートゥリーを入れてください。
シュートゥリーの利用には、ソール部分の反り返しなどを防ぐ目的があります。
また、シュートゥリーが木製である場合には、除湿効果に期待ができるため、カビ予防に役立ちます。
かなり湿度が高い夏には、乾燥剤、新聞紙を併用して、湿気を吸収させるとより効果が高まります。
忘れがち?
一番傷がつきやすい、靴底。
ブラシなどを使って、泥などの汚れを落としてから、クリームを塗布して、油分を与えてあげてください。
お手入れの仕上げには、防水スプレーを吹きかけ、防水対策と防汚対策をしておきましょう。
交互に履く
ベルトと同じく、連日同じ靴を履き続けると湿気が籠ってしまい、革靴の寿命を縮めてしまいます。
複数の革靴を持っているのであれば、交互に履くなどすると、より長持ちするといわれています。
ジャケット
レザージャケットは、限定された季節に活躍するものであるため、気がづいたら「カビが生えていた!」ということも。
ブラッシングをしてあげたのち、防水スプレー、カビ防止スプレーを吹きかけておきます。
風通しの良いところで陰干しをしてから、湿度の低いところで保管してください。
湿度が高くなる夏にかけては、カビが繁殖しやすくなるため、定期的に取り出し、陰干しをしてあげるとよいでしょう。
また、できるだけ湿気を除き、致命的な型崩れを防ぐためにも、ハンガーは、吸湿性があり、強度のある木製のものを使用してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
素材を問わず、革製品の寿命を延ばすためには、お手入れの知識に加え、正しい季節ごとの保管方法を知っておくことがとても重要となります。
また、革製品の大敵となる湿度と乾燥には、くれぐれも注意してください。
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