近年あまり見かけることがなくなった、“型押し加工”がされた革製品。

伝統的な技法を用いた、唯一無二の凹凸感を味わえるのが、オースピスレザー。

“縁起の良い文様”として古来より伝わる文様をあしらい、日々の生活に“伝統美”を感じさせる雰囲気に仕上げました。

この記事では、オースピスレザーシリーズについて解説します。

オースピスレザーとは?

伝統的な技法

オースピスレザーの原皮には、国産の皮が採用されています。

国産の原皮は、大きな傷がないのが特徴。

植物タンニン鞣しがされているため、天然の表情がしっかりと残されています。

ゆっくりと時間をかけて染色がされており、鮮やかな色になっています。

献上品として重宝された姫路レザー。数々の偶然から生まれた白鞣し革。

手間をかけて

オースピスレザーの最大の特徴は、型押し革であること。

“型押し”とは、加熱と加圧を革表面に同時に加えて、凹凸模様の刻印を施していくことをいいます。

かつては市場に溢れていたこの型押し革ですが、近年は専門の職人が減少しつつあることを理由に、あまり出会う機会のないものとなっています。

オースピスレザーは、型押ししたのち、もう一度重ねるように凸部だけを再染色することによって、大きな特徴である立体感をさらに際立たせています。

縁起をまとう

モチーフとなっている模様は、日本の伝統的な文様である、立涌文様。

縁起のよい文様を意味する、吉祥文様のうちのひとつとしてもよく知られ、縦方向に伸びる曲線は、水気(水蒸気)が空(上)に昇っていくさまを表現しています。

水気=雲気=運気としたとき、もくもくと運気が上昇していくことが、縁起がよいといわれる理由。

きっと素敵な体験が、あなたのもとに訪れるでしょう。

“きりり”とした格式高き顔。立涌文様について解説。

経年変化を味わおう!

オースピスレザーは、植物タンニン鞣し革であるため、経年変化を味わうことができます。

数年間使い込むことによって、経年変化による色艶の変化を感じていただけます。

また、タンニンの優しい香りを楽しむことができます。

お手入れについて

植物タンニン鞣し革のような油分を含む革には、お手入れが欠かせません。

お手入れをすることによって、綺麗な状態を保つことができるほか、乾燥や色落ちといったさまざまな問題を防ぐことができます。

経年変化による色艶の変化が見られるまでは、水分の付着、乾燥や摩擦に注意してください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

オースピスレザーは、伝統的な日本の美を体現する、型押し革。

和の雰囲気をまとった姿は、外国人観光客にも人気となっています。

sot(ソット)では、オースピスレザーを使用した革製品を販売しております。

気になった方は、ぜひ各店舗をご利用ください。

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“皮”から“革“に変化する瞬間。鞣し(なめし)について解説。