みなさんはこんな疑問を持ったことはないでしょうか。
動物の であるのにも関わらず、財布や鞄になると という漢字が使われているのはなぜだろう。

実はこの2つには、大きな定義の違いがあります!
今回はこの革と皮の違いについてご説明します。

皮が革になるまでの工程

皮は動物の皮膚を表します。これは革の原材料です。
しかし原材料である動物の皮は放っておくとすぐに腐ってしまいます。

そこで植物タンニンや化学薬品を使い、皮が腐ったり剥製の皮のようにカチカチに固まるのを防ぐために柔らかくする処置をします。これが 鞣し(なめし)加工です。
鞣という漢字が「革」と「柔」で構成されていることからも、とても覚えやすいですね。

以下がその鞣し加工の工程です。

  1. 毛を取り除く
  2. 脂肪やたんぱく質を分解する
  3. 表面を滑らかにする
  4. 乾燥させる
  5. 厚みを均等に整える
  6. 色をつける
  7. 再度乾燥させる
  8. 塗装する

つまり皮は、鞣し加工を施すことで、革に変化します。

3種類の鞣し(なめし)方法

鞣し加工には、大きく分けて3種類があります。
それが クロム鞣し・植物タンニン鞣し・コンビ鞣し です。

ちなみにsotの製品のほとんどが 植物タンニン鞣し で加工されたものです。

①クロム鞣し

クロム鞣しは、塩基性硫酸クロムと呼ばれる化学薬品を使った加工です。
実は、現在流通しているほとんどの革製品がクロム鞣しを行っています。

タンニン鞣しの半分ほどの期間とコストで革を鞣すことができる上に、素材のキズや汚れなどを隠すことができるというメリットがあります。

しかしクロム鞣し加工に対しては、金属アレルギーが発症してしまう恐れや、有害化合物である六価クロムが残ってしまうのではないかと、環境や人体への有害性を危惧する声もあります。

また経年変化が起こらないため、よくも悪くも表面は一定です。
表面は劣化していくものになるので、長くはお使いいただけません。

②植物タンニン鞣し

植物タンニン鞣しのコストは、化学薬品を用いたクロム鞣しの1.5倍から2倍ほどです。
手間暇がかかるとともに、傷やシミが隠せないからどうしても高くなります。

クロムなめしなら2~3週間で仕上がるのに対し、植物タンニンで鞣すと、乾かして塗り重ねるという作業を何度も繰り返すので、およそ1ヶ月半はかかってしまいます。

さらに植物タンニンだけでなめすためには、良質な皮を厳選する必要があります。
傷や怪我の跡、血管やシミ・シワなどを隠しきれないため、良質で高価な皮を選定する必要があるんです。

植物タンニン鞣しで加工された革製品では、エイジング(経年変化)が楽しめます。
愛用した時間と共に革が変化するので、あなただけの革製品を育てることができます。

sotの製品のほとんどが、この植物タンニン鞣しで加工を施したものです。

植物タンニン鞣しの魅力が詰まったプエブロシリーズ

 

世界で唯一イタリアにあるタンニン鞣し協会認定の証明書

③コンビ鞣し

コンビ鞣しは植物タンニン鞣しとクロム鞣しの言わばハイブリッドです。
ゆっくりではありますが経年変化を楽しめる上に、耐久性や柔軟性を持ち合わせた革になります。

野球のグローブなどにも使われており、近年注目されています。

コンビ鞣しを施したZEBUシリーズ

革製品を手にする際は、鞣し加工にも注目してみてください

いかがでしょうか?
今回は、皮と革の違いや、鞣し加工についてご説明いたしました。
今後革製品を見かけた際には、加工についての違いにも注目してみるとお買い物が楽しくなるかもしれませんね。