意外と知らない「皮」と「革」の違い。

どちらも同じ意味を持っているかと思いきや、実はしっかりと使い分けることができるんです。

今回はこの2つの漢字の意味の違いなどを解説します。

意味や違いを知れば革製品についての知識が頭に入りやすくなること間違いなし!

ぜひ最後までご覧ください。

小学校3年生で学ぶ「皮」という漢字。

英語ではスキン(skin)にあたります。

一般的に皮は、野菜や果物の皮や樹木の皮、そして人間や動物の皮などの“モノの表面を覆っているもの”を意味しています。

皮の性質を学んだ先祖たち

皮は生ものであるため、しばらく置いておくと乾燥して縮小と硬化をします。

一度硬化をしてしまうと元の状態に戻すのはとても困難になり、毛も自然に抜け落ちていきます。

ただ、乾燥をさせながら適度に皮を揉みほぐせば、皮の柔らかさは保たれ、毛も残ります。

時は原始時代、この性質を知った我々の先祖は、捕食用に捉えた動物の皮を腐らせないように必死に毛皮にしました。

それで寒さを凌ぎ、途方もない距離を移動したり凍死を回避することができたのでした。

身近な生活用品にも使われるようになる

また、皮を乾燥させていくことで皮は繊維が引き締まって強靭な素材へと変化します。

時代が進むと、この性質を利用した様々なものが生まれるようになります。

例えば、鞭、甲冑などが有名で、エジプトでは乾燥させたカバの皮を使った盾なども使われていたのだとか。

そんな強靭な皮でも、気温の上昇によって湿度が上がると腐ってしまうという欠点がありました。。。

鞣し(なめし)とは。皮が革になるまで。

この皮の弱点をクリアしたのが「革」。

英語でいう、レザー(leather)に当たります。

革という漢字は、動物の皮を横に両手でピンと張った時の姿が由来となっているそうです。

また、革という漢字には革命や改革という言葉に使われるように“あらためる”という意味があります。

このように、「革」は皮の性質を変えたものといったらわかりやすいでしょう。

また、皮を革に変える工程を「鞣し(なめし)」といい、革になる皮のことを「原皮(げんぴ)」と呼びます。

化学薬品がない時代には、鞣しを落ち葉や植物から抽出したタンニンを使って行っていました。

この鞣しを行うことで皮は腐らず保存が利く材料に変わり、持ち運びし易く、使用場所や地域、使用用途が拡大したのでした。

合皮は革ではないのでご注意を

合皮とは本革に似せた素材のことを言います。

主に布地にポリウレタン樹脂を塗布したPUと、ポリ塩化ビニル樹脂を原料としたPVCの2つに分かれます。

どちらも見た目は本革に近いものとなっていますが、数年経つと本革にはない加水分解とよばれる、表面がボロボロになって樹脂が溶け出すといった劣化症状が出てきます。

もちろん合皮素材には安価で軽いといったメリットも存在しますが、本革製品をお探しの際にはしっかりと素材の確認を行ってから購入することが大切になります。

合皮について解説。これからの素材選びを考える。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

皮を長持ちさせるために鞣しを行うことによって、皮が革になり、様々な製品に生まれ変わっていることがお分かりいただけたかと思います。

下記のコラムでは革の種類についても解説しています。

ぜひこちらも併せてご覧ください。

一般革について。革の種類や特徴を知る。