自然の植物から採れるタンニンを使う、植物タンニン鞣し。

この鞣し製法は、人類が皮を利用し始めて間もないころから存在します。

また、現在主流のクロム鞣しとは全く異なる”革本来の魅力が詰まった革”を作ることができます。

今回は、「植物タンニン鞣し」についての解説と、「植物タンニン鞣し革」の魅力についてお話します。

植物タンニン鞣しについて

植物タンニン鞣しとは、天然の植物から採取されるタンニンを使った鞣し製法のこと。

この製法は現在に残る最も古い鞣し製法です。

また、タンニンは自然界のありとあらゆるものに含まれますが、植物から採れたものは植物タンニンと総称されます。

歴史

タンニンを使った鞣し製法は先史時代から存在しますが、本格的に使われ始めたのは約200年前のイギリスです。

当時はオーク材を使って試行錯誤を繰り返しながら革づくりを行っていました。

しかしながらオーク材に含まれるタンニンは濃度が低く、鞣しに時間がかかるという問題がありました。

この状況を踏まえ、研究者が理想的なタンニンを含む植物を探し求める旅に出かけ、世界中を駆け回ります。

結果、オーク材以外にも様々な植物にタンニンが含まれていることが発見され、以降安定した革づくりが行われるようになったのでした。

革の鞣しに使われるタンニンとは。その驚くべき効果をご紹介!

植物タンニン鞣し革の特徴

本来の革の風合いが楽しめる

現在主流となっているクロム化合物を使用した「クロム鞣し」に比べ、鞣しに数倍の時間がかかる植物タンニン鞣しは非効率な鞣し製法だといわれます。

ただ、時間をかけて丁寧に鞣す製法だからこそ味わえる革らしい特徴がいくつかあります。

その一つにエイジングがあります。

使っていくことで革の色艶が変化して、美しい表情を生み出します。

植物タンニン革は可塑性(かそせい)が高いという特徴により、財布や鞄、靴や洋服など多岐にわたる商品に使用されています。

その生産量は減少の一途を辿っていますが、革らしい革の代表として本物志向のある人々から根強い人気を誇っています。

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環境にやさしい

たとえ革を燃焼廃棄したとしても、有害物質は排出されません。

土中に埋めても、ゆっくりと組織分解が進んで土に還ります。

このように植物タンニン鞣し革はとても環境にいい素材として現在注目を集めています。

鞣し製法

植物タンニン鞣しでは、1か月~2か月という時間をかけて、皮をゆっくりと濃度の薄いタンニン液から濃いタンニン液に浸していきます。

現在、より効率的に鞣しができるよう、巨大なドラムに革とタンニン鞣し剤を入れて処理する方法が主流となってきています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は革製品を語るうえで欠かせない植物タンニン鞣し革についてお話ししました。

sot(ソット)では、国内外問わず、たくさんのタンニン鞣し革を積極的に採用しています。

天然の恵みから作られたエコで美しい革。

革の楽しさが詰まった素材ばかりですので、ぜひ風合いや豊かな手触りをお楽しみください。

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