いくらよい革製品を使っていたとしても、正しい保管方法を知らなければ、革製品の寿命はどんどん縮まっていくもの。
正しい保管の仕方を知っておくことは、お手入れをすることと同じように、革製品を使っていくうえでとても重要となります。
この記事では、そんな革製品の正しい保管方法について解説します。
いつまでも使い続けるために!
保管前にしておくべきことがある!
どんな革製品を保管するかに関わらず、革製品を保管する前には、お手入れをしておきましょう。
汚れ落とし
風通しのよいところで乾燥をさせたのち、馬毛ブラシで汚れを落とします。
どんなに小さな汚れでも、カビが繁殖する原因になることがあるので、時間をかけて汚れを落としてあげましょう。
また、ブラッシングをしても落ちないような頑固な汚れには、レザークリーナーを活用するなどの工夫をしてみてください。
皮脂が付着しやすい持ち手などは、水拭きをするなどして、念入りにしておくとよいでしょう。
クリームの塗布
保管中に革製品が傷まないよう、レザークリームを塗布しておきます。
ただ、クリームを大量に塗布してしまうと、カビの繁殖の原因になることがあるので、クリームの量は、乾燥がしっかりと防げるくらいにしましょう。
クリームを塗布したら、しっかりと時間を置いて、乾燥させてください。
保管する場所を選定しよう!
革製品を保管するのに適した場所は、風通しがよく、直射日光の当たらないところ。
上記のような条件が揃うところがあるかを探してみてください。
保管上手になろう!
細かな革製品の保管方法は、その種類によって違いがあります。
財布
財布を長らく保管する場合には、そのまま商品箱に戻すのはよくありません。
紙製の商品箱は湿気を溜めやすい性質があるので、そのまま入れておくと、カビが繁殖する危険があります。
財布を長期的に保管する場合には、不織布の袋にきちんと入れて、財布を立てるようにして保管してください。
ベルト
フックなどに毎日引っ掛けて吊るしておくことを習慣にしてください。
ベルトを吊るし、しっかりと伸ばすことにより、適切な形状を保つことができます。
春から夏のような気温の高い時期は、ベルトが汗を大量に吸収していることがあります。
乾燥をきちんとさせるためにも、ベルトを一日おきに使うなどするとよいでしょう。
鞄
通気性に優れる、不織布の袋などに入れて管理します。
ショルダーは、ベルトのように吊るすなどしてください。
商品箱に戻して長期保管する場合は、カビの繁殖を防ぐために乾燥剤などを用意してください。
また、型崩れを防ぐため、小さくした紙をなかに敷き詰めておくとよいでしょう。
靴
靴を保管する場合は、まずは型崩れを防ぐためのシューツリーを準備する必要があります。
収納する場所は、シューズボックスの中でも大きな問題はありませんが、湿気が籠らないように除湿剤を置くなどして、きちんと対策することが重要となります。
また、長期間保管する場合には、乾燥をしっかりとさせておきましょう。
ジャケット
レザージャケットは湿気を取るために、吸湿性のある木製のハンガーを使用してください。
夏場にかけてはカビが繁殖しやすくなるため、定期的に陰干しをしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本コラムでは、革製品の正しい保管方法をご紹介しました。
特に革製品の使用を控えることが増える夏場は、カビが生えやすい時期となります。
風通しの良い場所を選び保管すれば、綺麗な状態を長く維持することができるでしょう。