世の中に存在する革には牛、羊や馬など様々な種類の動物から作られるものが存在します。

それらの違いを知れば、今後の財布や鞄選びの楽しさが増すこと間違いなし◎

今回は、主な革の種類とその特徴や魅力についてご紹介いたします。

革の種類についての豆知識

革の産地について

革は世界各国で製造されており、その主な産地はヨーロッパや中国、アメリカです。

牛革や豚革製品の原料となる原皮には、食用肉として処理された動物の皮が使われます。

そのため、その国の食文化や動物の生息数が革の生産量に大きく関係しているのです。

牛革であればアメリカ、豚革であれば国内生産で賄えたりと、革の種類と生産量との関わりも大きいのです。

鞣し(なめし)とは。皮が革になるまで。

革の分類

革の種類は大きく分けて「一般革」と「エキゾチックレザー」の2種類に分かれます。

一般革は「牛・馬・羊・豚」などの家畜として飼育された動物から供給される皮革を指します。

基本的に滑らかな見た目と肌触りが特徴となります。

一方のエキゾチックレザーは、一般革以外の革。

つまり希少動物から得られる革を指します。

エキゾチックレザーは一般革と異なり、革に模様などの独特な表情があることが特徴です。

エキゾチックレザーに分類される革には、魚類や鳥類など30種類以上のものがあります。

そのほとんどは「ワシントン条約」などにより利用制限があるため、一般革に比べて希少性が高く、そのため価格が比較的高価になります。

また、エキゾチックレザーに対しては、食肉用でなく完全にファッション目的で動物を狩猟するということが倫理的に問題であるという声も絶えません。

近年はシャネルがエキゾチックレザー製品の使用廃止宣言をしたことでも話題になりました。

そのため、sot(ソット)では、エキゾチックレザーの製品は一切利用していません。

知ると楽しい!革の表面に見られる様々な表情。

革の種類を動物ごとにご紹介

それでは、革の特徴を動物ごとに見ていきましょう。

牛革は、革製品に使われる最も一般的な革素材で圧倒的なの生産量を誇ります。

外見上の特徴があまりないことから加工や染色がしやすく、丈夫で美しいことから鞄や財布、家具など幅広いジャンルの製品に使用されています。

牛革と一口に言っても、牛の年齢や性別などによって名称や性質の違いがあるのをご存知でしょうか?

主な牛革の種類を下にまとめましたので見ていきましょう。

 ハラコ

出産前に死んでしまった雌牛のお腹にいた仔牛や生後間もなく死んでしまった仔牛の革で、漢字では「腹子」と表記されます。

胎児だけに革となる面積が少ない為、高級素材としてハイブランドバッグに使われることが多い革です。

現実にはアニマル柄がプリントされた偽物や皮革全体がハラコと呼ばれることが多いようです。

 カーフスキン

生後約6ヶ月未満の仔牛から採れた革。

仔牛なので活動期間が短いことから傷が少なく、特に生後3カ月以内の仔牛の革であるベビーカーフはしなやかな質感とキメの細かい表面で、ハラコ同様に高級素材として知られています。

一般的には千二組織が緻密で柔らかい。

 キップスキン

生後6カ月から2年未満の仔牛と成牛の間の革。

カーフスキンよりもきめはやや粗いものの、表面の傷が少なく厚みによる強度があるため汎用性が高く、革靴に使われることの多い革です。

 カウハイド / ステアハイド / ブルハイド

カウハイドは生後2年以上経過し、食用の為に去勢された雌牛の革です。

ステアハイドは生後3月~6か月の間に去勢した牡牛の革です。

最も革製品に使われるポピュラーな牛革で、品質が良く、厚みがほぼ均一となっているため、加工時に扱いやすいという特徴を持ちます。

ブルハイドは生後3年以上の牡牛の革で、革が厚く丈夫な革ですが、やや粗い手触りとなります。

革の特徴や性質を部位別にご紹介。

ピッグスキンと呼ばれる豚革は、唯一革の中で国内で供給ができる革です。

その特徴は非常にやわらかく軽いことと、毛穴が大きいことによる通気性のよさです。

摩耗にも強いので、ランドセルや靴の内革などさまざまな製品の裏地にも使用されています。

近年は豚革をメインにした製品も多く見かけるようになってきました。

豚革について。東京で生産される最も身近な革

馬革は、牛革に比べて繊維構造が粗く、革も薄いために全体的に強度はないものの、手触りが柔らかく、しなやかなのが特徴です。

ホースハイド

牛革に比べてきめが粗いものの、非常に柔らかいのが特徴です。

コードバン

革のなかでも希少価値の高い臀部(お尻部分)を使った“コードバン”は有名です。

コードバンだけは繊維が緻密で硬く、光沢がとても美しいという性質を持っています。

コードバンは日本でも生産されています。

一般的にヤンピーと呼ばれる成羊の革で、薄くて柔らかいのが特徴です。

革の内部に脂肪が多く含まれており断熱性にも優れているため、防寒着として使われることが多い素材です。

生産地は中央アジアがメインとなっています。

ラムスキン

仔羊の革。

シープスキンよりもよりきめが細かくて柔らかいのが特徴の高級素材です。

山羊

ゴートスキン

ゴードスキンと呼ばれる山羊の革は、毛穴の形に特徴があり、小さなシボ(表面の凹凸感)が楽しめるのが特徴です。

また、手に吸い付くようなしなやかな肌触りも特徴の1つ。

羊革よりも薄いものの柔軟性に優れ、型崩れもしづらく丈夫な素材です。

キッドスキン

仔山羊の革。

ゴートスキンよりもきめが細かく、柔らかい素材です。

エキゾチックレザーについて。革の種類や特徴を知る。

その他

鹿

豚革に似た質感を持ち、柔らかく耐水性があります。

洗うことも可能。

日本でも生産されており、甲州印伝などにも利用されています。

カンガルー

オーストラリアを主な原産とするカンガルー革は、牛革と近い質感でしなやかさがあります。

変形がしずらい素材とされており、高級品です。

トナカイ

カナダの北部やアラスカが原産となる希少品。

カリブスキンと呼ばれ、軽さが特徴です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ご紹介したものの他にも、革には沢山の種類が存在します。

革の種類を知るだけでも、見た目や手触りだけで商品がどんな製品かを判断することもできるようになります。

本革は動物によって特徴が変わるので、今後の商品選び際の参考にしてみてください。

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