豚革(通称:ピッグスキン)は、とても柔らかな手触りで人気の革です。
実は日本の食文化と大きな関わりを持ち、身近な革製品に多用されている素材でもあります。
今回はそんな豚革の性質や、豚革を使ったsot(ソット)の商品をご紹介します。
豚革について
豚革は革の中でも珍しく、国内で供給することができる革として知られています。
主産地は東京都で、墨田区の東墨田地域を中心に生産されています。
日本では豚肉の消費量が他国に比べて多いため、比較的安価な価格で取引されていますが、実は海外では高級素材として認識されているんです。
そのため、日本の安価で高品質な豚革は海外でも人気となっており、特に東南アジア地域への輸出は増加の一途を辿っています。
豚革の種類
アメ豚
アメ革は、銀面を漉いた革でアニリン仕上げされたものをいいます。
艶のある綺麗な表情が特徴で、牛革のカーフスキンにも劣らない品質を誇ります。
ピッグスエード
スエードよりも手触りがよく、人気の革となっています。
豚革の特徴
豚革は元々に肌に優しい天然素材として、様々なものに利用されてきました。
鞣す際に過度な加工は行わず、革内部の生体構造を壊さないことで、豚革本来の魅力を引き出す革づくりが行われています。
軽くて柔らかい
豚革は厚みがないため軽量です。
革内部の繊維は腹部を中心に繊維が細くて緩く、コラーゲンが豊富なのでとても柔らかく仕上がります。
薄く柔らかい性質を生かした豚革は、財布や革靴のライニンググ(裏材)にも使用されます。
毛穴が模様のようになっている
豚革の表面をよく見ると、ぽつぽつと凹凸のある小さな丸い点があるのがわかります。
実はこれは毛穴の跡。
豚は太い毛穴があり、革となってもその跡が残るのです。
好き嫌いが分かれる部分ではありますが、豚革ならではの模様としてお楽しみいただけます。
吸湿性・通気性・保湿性に優れる
豚の毛穴は皮膚層を貫通しているため、優れた通気性があります。
この特徴によって吸湿性・保温性も良く、革靴の内張りなどにも最適です。
豚革を使ったsot(ソット)の製品
ウォッシャブルスウェードレザー マスクケース
手洗いができるピッグスエードを使用したマスクケース。
柔らかさを生かした、二つ折りができるコンパクトさが魅力です。
また、マスクに付着した菌や悪臭を抑えるデオドラント加工とバイオライナー素材を使用しました。
マスクケースとしてはもちろん、ポーチとしても使用できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は豚革の特徴についてご紹介しました。
下記コラムでは様々な革の特徴をご紹介しています。
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