しなやかで美しい見た目を持つ、山羊革(ゴートレザー)。
日本ではあまり馴染みのない革のひとつですが、欧州では革靴などによく使われる身近な革として知られています。
今回はそんな山羊革の性質やお手入れの方法などをご紹介していきます。
山羊革について
山羊の革は薄いものの、弾力性に優れ、型崩れが起こりにくいという性質を持ちます。
また、美しい天然のシボ・独特な毛穴の形状やシワが特徴です。
高級品として扱われることも多く、ハイブランドの製品にもよく使われていますが、一般的には財布のような革製品のほか、レザージャケットなどにも使用されています。
山羊革の種類
ゴートスキン
ゴートスキンは成山羊の革のことをいい、山羊革で最も使用されることの多い革です。
革内部の繊維密度が高く丈夫なので、型崩れのしづらいという性質を持っています。
銀面には凹凸感があり、他の革にはない独特の手触りがあるのが特徴です。
牛革よりも安価で強靭な素材といわれています。
キッドスキン
キッドスキンは仔山羊の革のことをいいます。
先ほどご紹介したゴートスキンに比べて、きめが細かく柔らかいのが特徴です。
その美しい見た目と希少性から高級素材として扱われています。
元々に革の面積が小さいため、バッグのような大きな革製品には使われることは少ないようです。
山羊革の特徴
美しいシボ
山羊革の最大の特徴がこのシボ。
シュリンクレザーなどに使われる加工や薬品を一切使用しない、天然のシボを楽しむことができます。
経年変化について
山羊革も植物タンニン鞣しを施しているものは経年変化をしていき、使い込むことで革表面にあるシボには色の濃淡が生まれ、独特の表情が見えてきます。
革にしなやかさも生まれ、手触りや艶感の変化も楽しむことができます。
お手入れ方法は?
他の革同様にブラッシングやクリームによるメンテナンスが必要となります。
牛革に比べてややデリケートな革となるため、力の入れすぎには注意が必要です。
山羊革を使ったレザーシリーズのご紹介
オースピスレザーシリーズ
表面に型押しされた立涌文様が特徴のオースピスレザーシリーズ。
このシリーズの内装に山羊革が使われています。
光沢感と山羊革の特徴がしっかりと感じられる見た目、滑らかな手触りが特徴です。
型押しされた牛革とのコンビネーションを楽しむことができる、和テイストのレザーシリーズとなっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は山羊革の特徴などについて解説しました。
他の革についても詳しくご紹介していますので、気になる方はぜひ下記のコラムもチェックしてみて下さい。