お手入れの基本となる、ブラッシング。
ブラッシングは、“お手入れの質を決める”といわれるほどになぜ重要なのかをしっかりと理解すれば、お手入れの見方ががらりと変わるかもしれません。
この記事では、そんなブラッシングの効果と方法について解説します。
ブラッシングの効果を感じてみよう!
ブラッシングとは、主に革製品の表面に付着した汚れを、ブラシを使って取り除くことをいいます。
革製品の表面には、日々目には見えないような、細かな汚れが付着しています。
ブラッシングを行う最大の目的は、上記のような汚れをしっかりと落として、汚れの蓄積を防ぐことになります。
表面に汚れの層ができてしまうと、クリームが浸透しづらくなり、お手入れの質が大きく下がってしまいます。
上記のような理由から、ブラッシングによる汚れ落としは、お手入れの基本の“き”といわれるほど大切だとされているのです。
ブラッシングの際に、毛先が表面を刺激することにより、オイルが表面に浮き出てきやすくなることから、経年変化の促進にも大きく繋がるといわれています。
ブラシの種類にはどんなものがある?
ブラッシングには、汚れ落としに適した馬毛ブラシのほか、クリームを塗布するために使用する豚毛ブラシ、光沢を出すことに特化した山羊毛ブラシなどがあります。
ブラシは、お手入れの用途に適した素材のものを選ぶようにしましょう。
また、ブラシの代用品として、ポリッシングクロスを使っているという人がいらっしゃいますが、お手入れをより効率的するには、やはり表面の汚れをしっかりと落とすことのできるブラシを使用したほうがよいでしょう。
馬毛ブラシ
毛の密度が高く、毛先にほどよい弾性がある。
ブラッシングによって、革製品を傷めることなく、比較的簡単に汚れを落とすことができます。
豚毛ブラシ
毛先が硬く、クリームを塗布するために使われます。
ブラシは、お手入れをする革製品の色ごとに使い分ける必要があります。
山羊毛ブラシ
とての柔らかい毛先となっているのが、大きな特徴。
革靴など、光沢を出したい部分の磨きに使用します。
ブラッシング方法は?
汚れを落とす
革製品の表面についた汚れを馬毛ブラシを使って落としていきます。
全体を満遍なく、小さく細かな汚れをしっかりと掻き出すことを意識して行いましょう。
ただ、あまりにも強い力をかけてしまうと、毛先が表面を傷つけてしまう恐れがあります。
ブラッシングをする際は、力の加減に注意してください。
また、ブラッシングをしても取ることのできないような頑固な汚れには、レザークリーナーを併せて使ってみてください。
仕上げ
表面を清潔にできたら、豚毛ブラシを用いて、クリームを塗布していきます。
また、光沢を出したい場合には、山羊毛ブラシを使って、軽く撫でるようにブラッシングをしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
革製品を末永く愛用するためには、ブラッシングによる汚れ落としが欠かせません。
どれだけ忙しくても、ブラッシングをささっとするだけで、あなたの革製品の状態がきっとよくなっていくはずです。
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