革製品以外にも、洋服や靴などにも使われる金具。

金具にも様々なメーカーが世界には存在します。

sotでは、国内外問わず、様々なメーカーの金具を製品のイメージによって使い分けています。

これからご紹介する金具メーカーは、どれも非常に高品質なモノづくりと実績で、世界に多くのファンを持つ歴史のあるメーカーばかり。

今回はホック金具を中心に、革製品によく使われる金具のメーカーの歴史や特徴をご紹介します。

FIOCCHI社(イタリア)

sotの製品にも多く採用されているイタリアのホックメーカー「FIOCCHI(フィオッキ)」

FIOCCHIの手掛けるホックは、イタリアを中心に世界中で販売されています。

非常に長い歴史と伝統を持つ同社は信頼と実績で多くのファンを抱えているメーカーです。

FIOCCHI社製の金具の特徴

FIOCCHIのホックの魅力はなんといっても開閉時の音。

適度に柔らかさのある材質を使うことで、力をあまり入れなくても簡単に開閉ができ、開閉時の音も非常に良いと評判です。

「パチンッ」と気持ちのよく響く開閉音は、ホックをしっかりと開閉できたことが分かりやすく、とても安心。

品質も非常に高く、価格としては他社よりも少し高めに設定されています。

同社の金具は、ハイブランドはもちろん、一定の価格のする“高品質な製品にしか使われていない” という特徴もあり、ハイブランドのバッグなどの下取りの際に使われる、査定表のチェック項目の中にも「FIOCCHの金具を使っているかどうか」という項目があるのだそうです。

しかしながら同社は、次にご紹介するドイツのホックメーカー「PYRM社」に買収されたため、現在はFIOCCHIオリジナルのホックは生産されていません。

「FIOCCHI  ITALY」と刻印されていたホックは「PRYM ITALY」に変更され、その姿を消しつつあります。

PRYM社(ドイツ)

ドイツの老舗金具メーカー「PRYM(プリム)」

同社は他のメーカーとは比べ物にならないほどの長い歴史があり、その歴史はなんと400年以上を誇ります。

先ほどご紹介したイタリアのFIOCCHIをはじめ、同国の「shaeffer(シェーファー)」の親会社になるなど、買収を重ねて拡大してきた、ドイツ西部に本部を置く、大手工業メーカーです。

PRYM社製の金具の特徴

PRYMの金具は、幅広い品揃えと安定した価格により、多くの国のユーザーから信頼され続けています。

同社のホックは日本の手芸屋さんでも見かけることができ、ご存知の方も実際に多いのではないでしょうか?

FIOCCHIの技術を生かしたイタリア製のホックはもちろん、フランスの金具用素材会社とも協力し、「形状記憶」に優れた金具を作ることで、より形状変形がしにくい、しっかりと閉じることのできるホックを販売しています。

金具は少し硬めで、「カチッ」とした高い音が開閉時に聞けることでしょう。

知る人ぞ知るあの「ドイツホック」を製造していたりと、レザーファンにはたまらない金具を提供し続けてくれているメーカーです。

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amiet社(スイス)

1945年創業のスイス発の金具メーカー「amiet(アミエット社)」

フランスとの国境にほど近い、スイス北西部に広がる自然豊かな土地に拠点があります。

フランスやドイツ、そして南米にも支店があるほどの規模を誇るamiet社は、ブリーフケースやアタッシュケースなどに使われる「ロック金具」のメーカーとして有名です。

amiet社製の金具の特徴

sotで扱っているのはamietのキーホルダー金具。

SWISS MADEと刻印された美しいゴールドカラーのこの金具は、鉄だけでなく、素材を強靭化させる「焼き戻し加工」を施した銅を使用しています。

すべてはユーザーの「信頼」と「鍵」そのものを失わないように。

最高品質の素材と機能性が保証されています。

また、環境に配慮した同社のグリーンエネルギーで運用された工場で金具を作るなど、環境に優しい製品作りも行っています。

sot(ソット)のサステナビリティ。

HASI-HATO(日本)


引用:https://www.abe-hatome.co.jp/

国内の大手金具メーカー「阿部ハトメ株式会社」のHASI-HATOシリーズ。

同社の製品は香港、タイ、台湾、中国、韓国やマレーシアなど、多くの国々に輸出されています。

日本の優れた技術で製造された高品質な金具は、国際規格である品質マネジメント(ISO認証)を得た工場で生産管理をされています。

HASI-HATOの金具の特徴

HASI-HATOのホックは少し硬く、ある程度の力を入れて開閉する必要があります。

金具をよく見ると、凸側の金具には放射線状に伸びる模様があったりと、他のメーカーにはない目印も。

CROWN(日本)

引用:http://www.hisanaga-ss.co.jp/index.html

「CROWN」シリーズを手掛ける、千葉県の株式会社久永製作所は、70年以上の歴史を誇る金具メーカー。

50か国以上の国々と取引実績があるなど、世界で活躍するメーカーです。

CROWNの金具の特徴

“MADE IN JAPAN”に強くこだわり、品質の高さや機能性を確保。

問題があった場合の対応の素早さも、海外の有名ブランドに信頼され続ける理由。

最近ではハイクラウンシリーズと呼ばれる、劣化しずらいホックも発売し、より進化したホックを生み出しています。

金具を長持ちさせるコツ

金具にも適した環境がある!?

極度の高温多湿な環境下では、金具は変色や劣化が起こりやすいといわれています。

また、一般的に身近にあるものではありませんが、ホルマリンやアンモニア、タンニン酸、クローム酸、塩素ガスなどに反応する場合もあるので、これらのものには近づけないことをおすすめします。

金具は、ある程度の使用年数により交換が必要となりますが、金具にかかる負担を減らせば、より長く愛用していただくことができるでしょう。

メッキとはなにか?製品の美を維持する技術。

金具周りについた「緑青」について

金具周りによく見る青緑色の付着物。

これは緑青(青錆)と呼ばれ、銅や真鍮金具の周りに繁殖しやすい錆の一種です。

身体には悪影響を及ぼさない錆であり、緑青が発生したからといって慌てる必要はありませんが、長期に渡って放置しておくと、金具周りの革の変色が起こる場合があります。

緑青の除去方法などが気になる方は、ぜひ下記のコラムをご覧ください。

緑青とはなにか。金具周りに付いたときの落とし方など◎

まとめ

いかがでしたか?

普段何気なく使っている金具も、素材やメーカーに注目すると、それぞれに違いがあることがお分かりいただけたかと思います。

今回はホックを製造するメーカーを中心にご紹介しましたが、ファスナーなどの製品も各メーカーごとに特徴があり、知ると面白い世界なのかもしれませんね。

次回ご来店された際には、ぜひ製品の金具部分にも注目してみてはいかがでしょうか?

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