革の表面に独特の表情を持つシュリンクレザーは、その見た目の美しさから、年齢問わず人気を集めている革素材の1つです。
今回は、そんな「シュリンクレザー」の特徴、経年変化を楽しむ上で欠かせないお手入れ方法を紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
シュリンクレザーとは
特徴は見た目にあり
シュリンクレザーは、革の仕上げ工程の際に、革を伸縮させて表面上に“シボ(シボ目)”と呼ばれるシワを作る「シュリンク加工」を施した革のことを言います。
このシボが細かければ細かいほど高級感があるとされ、またシボが大きければ大きいほどカジュアル感を味わうことができます。
これらは合成皮革(合皮)には決して真似できない、本革だけにみられる特徴であるため、革が好きな方には特に人気の素材となります。
シボを生むシュリンク加工
シュリンク加工には収縮剤と呼ばれる薬品が使われます。
基本的にはシボが細かくなるという特徴がありますが、動物の皮によって見た目もやや異なります。
シュリンクレザーの経年変化
シュリンクレザーの経年変化は他の革と大きく異なります。
革表面に凹凸がついているため、接触機会の少ない凹部は色艶の変化が遅く、凸部は比較的早く変化します。
この表情の特性によって、色味の違いによるコントラスト楽しめます。
また、シュリンクレザーは型押し革と同じく、細かな傷が目立ちにくいという特徴もあるので、より綺麗な変化を楽しむことができるでしょう。
シュリンクレザーのお手入れ方法
日常的にブラシで埃を払い落としてあげることが大切
表面にある無数の溝に、細かな埃や汚れが蓄積します。
そのため、馬毛ブラシを使ったブラッシングをして、表面の汚れを軽く払い落とす習慣をつけるとよいでしょう。
リンク:オンラインストア / 馬毛ブラシ
クリームの拭き忘れに注意をしよう!
また、レザークリームのふき取りもしっかりと行いましょう。
溝に残ったクリームが硬化すると、革本体を痛めたり、見た目そのものが悪くなってしまいます。
クリームのふき取りには皮革製品用のポリッシングクロスを使用してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は革素材のなかでも高い人気を誇るシュリンクレザーについてお話ししました。
鞣し製法に関係なく、独特の見た目と手触りが楽しめるシュリンクレザーは傷が目立ちにくく、革製品を初めて使う方にもおすすめの素材です。
ぜひ各店舗にて、シュリンクレザーの特徴や雰囲気をお楽しみください。