自分の足に合わない靴を履き続けると、足が疲れやすくなる、痛くなるといった症状が起きるほか、治療に時間がかかるような“足の病気”になってしまうことがあります。
また、上記のような状態を長らく放置してしまうと、身体全体に悪影響を及ぼすことも。
この記事では、そんな足の病気について、主な病気と症状について解説します。
“足の病気”にはどんなものがある?
外反母趾
外反母趾(がいはんぼし)は、足の親指が小指の方向に大きく曲がってしまう病気のこと。
つま先の幅が狭い靴を履き続けることによる、足全体の圧迫が主な原因とされています。
外反母趾の重症度は、親指の曲がり具合によって決められます。
重症度が重度になると、親指が人差し指に重なってしまったり、親指の付け根が腫れる、腱膜瘤(けんまくりゅう)になるなどします。
また、原因のひとつに“遺伝による影響”が存在するといわれることがあるようですが、いまのところ確実な根拠はないとされています。
魚の目
魚の目(うおのめ)は、足の一部分の角質が増して、魚の目の中心に位置する“芯”が、神経が集中している層を圧迫してしまう病気。
その見た目がかなり似ていることから、胼胝(たこ)とよく混同されることがあります。
魚の目になる原因は、自分の足に合わない、大きすぎる靴を履き続けること。
また、外用薬を使えば、比較的容易に症状を和らげることができます。
扁平足
扁平足(へんぺいそく)は、足裏にある土踏まずの機能が著しく下がったり、不能な状態に陥ってしまう病気のこと。
本来、土踏まずが持っている“体重を分散させる機能”が失われることによって、すぐに足が疲れやすくなるなどの症状が生じます。
生まれつきの骨格の個人差によって、もともと土踏まずがない場合もあることから、扁平足かどうかをしっかりと見極めることは困難といわれています。
開張足
開張足(かいちょうそく)は、足指の付け根を沿うようにして横に走る、中足骨のアーチが消えてしまった状態のことをいいます。
開張足になる主な原因には、老化による足の靭帯と筋肉の衰えなどがありますが、体重の急激な変化、足に合わない靴を履き続けることが原因となる場合もあります。
開張足になると、ハンマートゥ、外反母趾になる危険が高まるともいわれています。
ハンマートゥ
ハンマートゥとは、足指の中央の関節が曲がってしまい、“ハンマー”のように山型に指が曲がったまま固定されてしまう病気のこと。
ハンマートゥになる主な原因は、窮屈な靴を履き続けること。
また、ハンマートゥを長らく放置してしまうと、扁平足、開張足になる危険が高まるため、十分に注意してください。
よくある“足のトラブル”にも注意を!
O脚
O脚とは、両脚の膝が付かず、“O”の字のような隙間ができてしまう状態のこと。
正座による影響によって、よく日本人がなりやすい足の障害として知られています。
O脚の症状には、かかとの骨の変形、まっすぐ歩くことができない、ソールの減りが早まるなどがあります。
靴擦れ
靴擦れは、新品の靴を履くとよく生じる障害のひとつ。
靴を履き慣らすなどしてはやめに対処をすれば、比較的容易に症状を改善させることができますが、症状がひどい場合は、気分が悪くなるなどします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段の生活の中で、意識を持ちにくい、足の健康。
足の健康は、身体全体に影響を及ぼすため、症状をはやめに見つけて、問題を放置しないことが大切です。