大人がなりやすい足の病気として知られる扁平足。

扁平足になると、足に慢性的な疲れを感じやすくなるなど、生活に支障をきたす場合があります。

本コラムでは、そんな扁平足かどうかをチェックする方法に加えて、治し方について詳しく解説します。

扁平足とは?

扁平足(へんぺいそく)は、人間の足に存在する“3つのアーチ”のうち、縦のアーチが変形した状態のことをいいます。

分かりやすい特徴としては、土踏まずがないあるいは土踏まずが低い状態となります。

土踏まずがない扁平足になった足は、バランス機能が極端に低くなっている危険な状態となります。

症状

扁平足は無症状の場合がほとんど。

しかしながら、症状を放置しておくとアキレス腱などへの負担が徐々に増していき、激しい運動をすると疼痛(とうつう)のようなひどい痛みを感じやすくなります。

また、足裏は衝撃を吸収する力と地を蹴る力がなくなり、健常者に比べて足に疲れを感じやすくなります。

原因

先天性

子供は3歳児になる頃から、身体の成長によって土踏まずがゆっくりと形成されていきます。

しかし、両親の遺伝的要素を強く受けた幼児に限っては、土踏まずがないまま偏平足になる場合があります。

また、幼少期に足に重い負荷のかかるスポーツなどをした場合も土踏まずが形成されにくくなるといわれています。

後天性

扁平足は、成長期を迎えてから症状を感じはじめる場合があります。

これは第二次性徴期の身体の成長と体重の変化が原因となり、足への負担が増して足の縦アーチが変形してしまうためです。

後天性の場合、扁平足になっても無症状となる場合がほとんどのようですが、扁平足になった状態が長く続くと、アキレス腱の動きが鈍くなることで、背屈制限(足のつま先が上がりにくい状態のこと)などが起きることがあります。

また、縦のアーチを保つ役割を担っている後脛骨筋腱の炎症・断裂が起こる場合が考えられます。

女性の場合は、産後のホルモンバランスの乱れにより扁平足になる方もいらっしゃいます。

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扁平足かどうかをチェックしよう!

あなたが扁平足かどうかを診断しましょう。

足元を後ろから撮影して、足の指あたりに注目します。

撮影した画像に、いくつか足の指が見えていたら偏平足の疑いがあります。

扁平足を治すことはできる?

足の運動で症状が改善する?

筋肉の強化を図ることで、症状を和らげることができます。

運動の内容としては、砂地を裸足の状態で歩いたり、床に置いたタオルを足で掴むなどの方法があります。

また、歩行時は足の外側を使って歩くことを意識するとよいでしょう。

さらにストレッチなどをして、アキレス腱を定期的に動かすとよいでしょう。

だた、上記のような足の運動をしても症状が変わらない場合は、手術を考慮する必要があります。

症状がひどい方は、専門のクリニックなどで診察と検査を受けてください。

インソールを活用しよう!

扁平足の方は、踵部分が靴紐で固定できる靴を選び、インソールなどを活用して踵部分の外反を防ぎましょう。

革靴を履く場合は、シャンクの入った底が硬く厚いものを選びましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

足が疲れやすくなったと感じている方は、とくに扁平足に注意が必要です。

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