現代人に起こりやすいとされる、開張足(かいちょうそく)。
足の悩みのひとつでありながら、開張足は自覚症状があまりないとされています。
しかしながら、一度開張足を発症してしまうと、足だけに留まらず、身体のあらゆる部位に悪影響を及ぼす危険性があります。
本コラムでは、そんな開張足かどうかをチェックする方法に加えて、治し方についても詳しく解説します。
開張足とは?
開張足は、人間の足に存在する“3つのアーチ”のひとつである、足指の付け根にかかる横のアーチのバランスが崩れている状態のことをいいます。
足指の付け根にかかる横のアーチは、人が歩いたり走ったりするときに機能するもので、体重の分散や足の関節の負担を減少させる役割を担っています。
また、足の親指と小指の付け根は、大きく横に広がっている状態を指します。
症状
まず足の筋肉の使い方が著しく偏った状態になります。
筋肉の使い方が不安定になると、足のバランス感覚は麻痺状態となり、目眩になった時のように、歩行時や直立時にきちんと立てなくなることがあります。
また、慢性的に足の疲れや重さを感じるようになるともいわれており、足の病気である外反母趾になる危険性が上がります。
さらに、身体を支える足元のバランスが崩れてしまうと、膝・腰・肩・首にも痛みを伴った様々な症状が起こる場合があります。
原因
肥満
体重の急激な増加によって、足に大きな負担が加わります。
老化
老化によって背骨が曲がった猫背の姿勢になると、さらに開張足になる危険性は増していきます。
また、運動不足による足の靭帯と筋力の低下にも注意が必要となります。
靴
開張足になる主な原因は、足の形に合わない靴を履き続けることです。
足に合わない靴を履き続けると、通常使われるはずの筋肉が使われず、足の筋力低下と変形が起こります。
一般的に開張足は、タイトなヒールやパンプスを履く機会のある女性がなりやすいとされています。
タイトな靴は足をきつく締めつける状態にさせ、足裏の筋力を一気に低下させます。
また、男性に比べて女性の足の関節は柔らかいことも開張足になりやすい要因とされています。
開張足かどうかをチェックしよう!
あなたが開張足かどうかチェックしましょう。
まずは裸足になり、足裏の指の付け根のあたりにタコがあるかを確認します。
タコがある場合は、すでに開張足になっていると考えられます。
開張足を治すことはできる?
開張足は比較的簡単に治すことができるとされていますが、すでに酷い開張足である方は専用のインソールを購入したり、整形外科に行って診断を受けましょう。
足の運動で症状が改善する?
足の筋力をつけることで、開張足の症状を改善させることができます。
足指を軽く折りたたんだ状態から、足指を大きく開くといった体操を行えば、足の筋肉を増やすことができます。
歩行時の姿勢を正そう!
正しい姿勢で歩くだけでも、適切な筋肉を動かして、開張足の症状を改善することができます。
姿勢は背筋を伸ばして、踵を地面につけて重力を足指に移動させることを意識するとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
開張足は比較的にすぐに治すことができる病気ですが、自覚症状が分かりづらいという特徴があります。
タイトな靴をよく履く女性は、とくに靴選びに注意する必要があるでしょう。
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