自分の足が外反母趾(がいはんぼし)で靴選びに困っている方必見!
今回は、足の健康、快適な歩行の妨げにもなる「外反母趾」について解説します。
一体外反母趾とはどんなものか、そして原因と治し方、靴選びの際に注意することをお教えします。
外反母趾とは?
まず外反母趾とはどんな状態のことをいうのでしょうか?
外反母趾とは、文字の通り、足の親指(母趾)が、大きく外側に反っているという状態を指す言葉です。
外側にというのは、体の中心から見て、母趾が外側に反っているということなので、
自分の目で上から足を見て、右足であれば母趾が右側に、左足であれば母趾が左側に向かって反れているということです。
外反母趾の定義としては、母趾の曲がり具合(角度)が15度以上の場合は外反母趾にあたるとされています。
「自分が外反母趾なのかわからない。」という方は簡単な自己診断の方法として、
大きな白い紙の上に素足で立ち、足の周りを鉛筆などでなぞって記録してください。
両足終わったら、上の図のように線(上の図では黒線)を引き、角度を測ります。
上の図では赤い点線が健康な足の状態を意味しています。
これはあくまでも簡易的な自己診断方法ではありますが、
簡単な目安として足の現状を把握できるでしょう。
先ほどもお伝えした通り、母趾が15度以上反っている状態を外反母趾と言いますが、
軽度なものから重度のものまで、その角度や状態は様々です。
15度以下でも母趾が第二趾(手で言う人差し指)に寄っている方は注意が必要です。
ちなみに外反母趾と対極にあるものが内反小趾(ないはんしょうし)です。
これは足の小指が体の中心に向かって内側に反ることです。
外反母趾に比べて馴染みがない言葉ですが、こちらも気にする必要があるでしょう。
外反母趾の原因は?
さて、外反母趾になる原因はなんなのでしょうか?
外反母趾は決して遺伝するものではありませんが、
理論上、親の骨格や体質は子供に似るため、親が外反母趾であればなる可能性は高いといえるでしょう。
その他原因となりやすいものとして、開張足があります。
開張足とは、足の幅が伸び、
靴の左右両方から圧迫を受けることによって、指の変形が起こることです。
特に、靴幅の狭いパンプスなどを履く女性に多く見られるもので、
実際に男性よりも女性のほうが、開張足、そして外反母趾で悩んでいる方の割合が大きいのです。
外反母趾と靴の関係。
外反母趾になる原因は、靴の形などが原因になるとお分かりいただけたと思います。
自分の足に合った靴を選び、まずは開張足になることを防ぐのが一番の対処法ですが、
では具体的にどのように靴を選べばいいのでしょうか?
靴選びで注意したいポイントは下の4つ。
①つま先が極端に尖っていないか。
指先がある程度動かせるスペースのある靴を選びましょう。
②土踏まずとつま先裏の中足骨のパッドが付いているか、またインソールを入れられる形の靴か。
パッド付のインソールを入れることで、体重移動時の足の負担を和らげることができます。
③革靴の革が硬すぎないか、経年変化によって柔らかくなる素材の革か。
革靴は履き込めばしっかりとあなたの足の形にあったものに変わりますが、
素材によっては革が硬いままで、足の負担が減ることがないため、素材にも注意しましょう。
④靴紐で、しっかりと甲の部分を固定することができるか。
靴紐をしっかりと締めることで靴の中で足がズレないようにしましょう。
気になる外反母趾の治し方。
外反母趾は長い時間をかけてできた骨の変形、脱臼のようなものなので、
すぐに治すことは残念ながらできません。
外反母趾の状態がひどい場合には手術になることも。。。
難しい問題ではありますが、長期的な視点を持って、足に負担の少ない靴を履くこと。
そして、インソールなどを入れて、足の負担をできるだけ減らしてあげることが大切です。
また、足の指を閉じたり開いたりする運動をすることで、足の弱い横の部分の靭帯を鍛えることも有効です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は足の悩み、外反母趾についてお話しました。
外反母趾の知識を取り入れれば、
自分に合った靴選びをする大切さがお分かりいただけると思います。
靴のデザインを気に入ったからと言って、
足に極度の無理をさせず、楽しい革靴ライフを過ごしましょう。