足の指の形が大きく変形する外反母趾。
外反母趾になる方はとても多く、怖い足のトラブルとしてよく知られています。
本コラムでは、そんな外反母趾かどうかをチェックする方法に加えて、治し方について詳しく解説します。
外反母趾とは?
外反母趾は、足の母趾(足の親指 / 第一中足趾節関節)が圧迫されて、大きく外に反っている状態のこと。
上から足を見たときに、右足であれば母趾が右側、左足であれば母趾が左側に向かって反れている状態となります。
母趾の曲がり具合が15°以上の場合は、外反母趾にあたるとされており、患者の割合は女性が9割に対して、男性は1割程度となっていることから、とくに女性がなりやすい病気となります。
症状
重度の外反母趾になると、強い傷みが感じられます。
強い痛みを感じると、疼痛(とうつう)のようなひどい痛みによって気分が悪くなったり、過度に足を圧迫すると、胼胝(たこ)ができることがあります。
さらに症状が悪化すると、親指が人差し指に重なったり、親指の付け根が赤く腫れあがり、腱膜瘤(けんまくりゅう)などの他の病気になることがあります。
症状が改善しない場合は、手術となる場合がよくあります。
原因
遺伝
遺伝するといわれる確固たる証拠はないようですが、子供の骨格は親に似る傾向があるため、親のどちらかが外反母趾であれば、遺伝によって子供が外反母趾になることが考えられます。
また、遺伝による影響は男性よりも女性の方が多いといわれています。
老化
加齢によって足の靭帯が弱まり、外反母趾になりやすくなります。
開張足
すでに開張足の方は、外反母趾になりやすい傾向があります。
開張足もまた、男性よりも女性が陥りやすい病気となっています。
外反母趾かどうかをチェックしよう!
あなたが外反母趾かどうかチェックしましょう。
まず、大きな白い紙を床に敷いて裸足の状態で立ちます。
足の周りを鉛筆を使ってなぞって記録します。
次に、足の内側に合わせて直線を引いて、曲がっている親指の角度を測ります。
角度が15°未満は正常となりますが、外反母趾は軽度から重度まで角度によって状態が分かれています。
また、母趾が第二趾にかなり寄っているという方は、正常の範囲になっていても注意が必要です。
外反母趾を治すことはできる?
インソールを活用しよう!
パッド付きのインソールを靴に入れることで、体重が移動する時の足の負担を和らげることができます。
靴紐のある靴の場合は、しっかりと靴紐を締めて、足がズレないようにしましょう。
足の運動で症状が改善する?
足の筋力をつけることで、開張足の症状を改善させることができます。
足指を軽く折りたたんだ状態から、足指を大きく開くといった体操を行えば、足の筋肉を増やすことができます。
また、紐などを使って母指を外転させる運動やマッサージが症状改善に効果があるとされています。
ただ、この足の運動をしても症状が改善されない場合は、専門の病院で診察しましょう。
症状が重度である場合は手術を受けることが一般的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
外反母趾は、骨が変形して脱臼したのような状態になるため、すぐに治すことはできないとされています。
外反母趾を防ぐためには、足に負担の少ない靴を選び、インソールなどを活用して足の負担を極力減らしてあげましょう。
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