経年変化を好む人々を魅了し続ける、ヌメ革。

ヌメ革は皮革本来の素材感が残り、味のある表情が魅力の革です。

本コラムでは、そんなヌメ革の魅力とお手入れ方法などについて解説します。

ヌメ革とは

ヌメ革とは、植物タンニン鞣しを施したあと、染色加工や塗装などの仕上げをしていない状態の革のことです。

ただ、現在では植物タンニン鞣しを施した革のことをヌメ革と定義することもあります。

ヌメ革は植物タンニンの色が反映された薄い茶色をしており、素朴な風合いと滑らかな手触りが大きな特徴となります。

品質が担保された革

ヌメ革は無染色であるが故に、表面にある傷やシワなどの表情がはっきりとわかります。

そのため、製品に使用するヌメ革を選別する時には、自動的に傷の少ないものがヌメ革の製品に割り振られています。

また、仕上げをしていないために傷がつきやすく、汚れやすいという特徴があるため、ヌメ革は品質管理がしっかりとなされているのも特徴です。

経年変化が楽しめる!

経年変化を存分に楽しみたいという方にとって、ヌメ革は理想の素材といえるでしょう。

ヌメ革は他の革に比べて、内部繊維がとても密であるために硬いものがほとんどですが、使用することによって徐々に繊維がほぐれてしなやかなさが生まれていきます。

また、日光浴をさせることで、さらに美しい経年変化を楽しむことができます。

豊かな表情

天然の虫刺され跡や怪我の跡やシミといった、天然の革が本来持っている表情が一切隠されることなく残っています。

環境にいい革

ヌメ革は天然素材である植物タンニンを使った鞣しが施されているため、廃棄をしても土の中で微生物などによって、自然に分解がされる超エコな素材でもあります。

鞣しの過程においても、有害とされる廃棄物を出さないため、自然に優しい素材として、近年は欧州において脚光を浴びています。

知ると楽しい!革の表面に見られる様々な表情。

ヌメ革のお手入れについて

ヌメ革は耐久性がある一方、表面に過度な加工や仕上げを行っていないため、繊細な素材となっています。

とくに水や油は吸収されやすいため、シミなどには注意が必要です。

また、お手入れに使用するクリームやスプレーを塗布しすぎると、新たなシミの原因になるため、適切な方法でお手入れをすることが大切になります。

防水スプレーの効果は抜群!

ヌメ革のお手入れの基本となるのが、防水スプレーの使用です。

防水スプレーを吹きかけることで、水分や油分の浸透を防ぐことができるほか、細かな汚れの付着も防ぐことができます。

ヌメ革は汚れが落としづらい素材であるため、極力防水スプレーを使用して防汚対策を行いましょう。

また、万が一汚れがついてしまった場合は、消しゴムタイプのクリーナーが便利です。

柔軟性を維持しよう!

ヌメ革は、定期的にレザークリームを塗布して、保湿をしてあげることが大切です。

クリームはヌメ革専用のクリームがおすすめです。

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【簡単】ヌメ革の日光浴をステップでご紹介◎

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ヌメ革は、本来の表情と圧倒的な経年変化を楽しむことができる素材です。

他の革に比べて、慎重にお手入れなどを行う必要性はありますが、大切に使った分だけ美しい経年変化を生み出すことができるでしょう。

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