
肌色のような淡い色からは想像ができないほどの、大きな色艶の変化を遂げる、ヌメ革。
その素朴な風合いと、経年変化によって、“唯一無二の表情”へと育っていく点が。ヌメ革が愛されている理由なのでしょう。
この記事では、ヌメ革ついて解説します。
ヌメ革とは?
ヌメ革とは、植物タンニン鞣しを施された、染色加工、塗装仕上げなどの表面上の加工や仕上げがなされていない素材のこと。
ただ、“ヌメ革の定義”は、その時代によっても変化しています。
その狭義としては、あくまでも“染色加工や塗装仕上げを施していないもの”となりますが、近年では、“植物タンニン鞣しされた牛革”を指す言葉として使用されています。
また、比較的軽度の植物タンニン鞣しとなるのも大きな特徴です。
ヌメ革の特徴
高品質が保証されている?
植物タンニン本来の色が反映されているため、肌色のような薄い色をしていることに加えて、染色加工が施されないため、天然の傷、皺などの表情を消すことができません。
つまりは、そのままの原皮の品質が表面に現れる素材となります。
そういった意味では、ヌメ革の原皮には、もともと傷が少ないものが適しているため、原皮の産地、品質のよいものが仕入れされていることがあります。
また、それらの表情は、唯一無二の模様としても楽しむことができます。
経年変化の大きさ
紫外線などの光や熱、摩擦などの刺激などによって、素材内部に含まれている油分が染み出して、経年変化が現れます。
そして、皮膜が層になることで、ある程度の撥水性なども同時に生まれます。
しばらく使い込むことで、繊維層が解れて、柔軟性のある素材に変化します。
自然地球に優しい
その製造過程においては、自然環境を害するような有害廃棄物をほぼ出すことがないため、ヌメ革は、自然環境に大変優しい素材といえます。
そういった観点から、近年は、ヨーロッパ地域を中心に価値が見直されたこともあり、非常に高い注目を集めています。
ヌメ革の手入れ
ビフォアケア
ヌメ革は、過度な加工が表面に施されていないため、耐水性があまりなく、水分や油分を吸収しやすい素材です。
一度表面に付着した汚れを落とすのは、かなり困難となるため、あらゆる汚れから守らなくてはなりません。
そういった意味では、ビフォアケアが最も重要となり、お手入れの基本が“防水スプレー”の使用となります。
防水スプレーを活用して、防汚、防水、防油効果を与えてあげましょう。
アフターケア
レザークリームを塗布して、柔軟性を保ちましょう。
また、レザークリームは、“無色”のものを選びましょう。
そして、表面の汚れを落とす際には、ラバータイプのクリーナーを使用してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ヌメ革は、その素朴な表情から生まれる、経年変化を存分に楽しむことができる素材です。
自然的な本来の風合いが楽しめるが故、お手入れをしっかりとしなければなりません。
ただ、あなたが愛した分だけ、美しい表情を生み出してくれるはずです。
