その人の雰囲気を引き立てるような相棒的存在となる、“鞄”。

その他革製品とは異なり、雨風などの環境下で使うことのある鞄は、日常的に傷や汚れといった損傷を受けているもの。

お気に入りの革鞄でさえ、お手入れをしなければ、すぐにくたびれてしまうでしょう。

この記事では、基本的な革鞄の手入れについて解説します。

お手入れについて

まずは素材を知ろう!

天然皮革である革製品は、どのような使い方をするかによって、素材の寿命に違いが生まれていきます。

そのため、お手入れをする場合には、その革の特性と仕上げによる性質をよく知っておくことが重要となります。

まずは、あなたの鞄がどのような革であるかを、しっかりと確認しておきましょう。

植物タンニン鞣し革のように、油分を含み、経年変化を起こす革については、日々の手入れが欠かせません。

お手入れをすることにより、健康状態を良好に保つことができるほか、色移り、色落ちなどの危険を抑えることができます。

本革とはなにか。合皮(合成皮革)との違いなどをご説明

いつまでも使うために

たとえどんなに品質がよいとされている鞄でも、そのままの状態にしてしまうと、カビ、シミ、型崩れなどの問題が生じるようになります。

お手入れをしっかりとするだけでなく、革鞄を上手に使って、大切に保管をすることで、あなたの革鞄の寿命をより長くすることができるようになります。

新品の状態から!

お手入れは、鞄を使う前から行いましょう。

まず、防水スプレーを全体に吹きかけておけば、シミの発生を防ぐことができます。

また、仕上げ方法によっては、クリームをあらかじめ塗布しておくとよいともいわれています。

気になる頻度は?

お手入れは、できる限りまめに。

また、定期的に使わない日を設けて、革に休息を与えることで、鞄をより長持ちさせることができます。

しばらくの間使わないときは・・・

鞄を保管する際は、お手入れしたのち、陰干しさせてください。

長期間保管する場合は、型崩れしないよう形を整えておきましょう。

また、カビ防止のため、保管場所はできるだけ湿度のないところを選び、たまに出してあげるとよいでしょう。

お手入れをしてみよう!

①ブラッシング

ブラッシングをして、鞄の表面に付着している埃などを落としていきます。

ブラッシングするためには、やわらかい黒毛が使われている“馬毛ブラシ”を選ぶようにしてください。

ファスナー、ホックの周り、シボ、シワの周辺は、とくに埃が溜まりやすくなっているので、念入りに。

ただ、あまりに力を入れすぎてしまうと、鞄を傷つけてしまう危険があるので、くれぐれも力加減には注意しましょう。

また、新聞紙などで作った詰めものを中に入れておくと、ブラッシングがよりしやすくなります。

クリーナー

繰り返し触れる持ち手には、想像以上の皮脂と手汗が付着しています。

このような汚れは、ブラッシングだけでは取り除くことができないため、レザークリーナーを併用するよいでしょう。

レザークリーナーを使用する場合は、ポリッシングクロスを使って、表面の汚れを拭き取っていきます。

乾拭きを仕上げに行い、表面を清潔にしてあげましょう。

②クリーミング

ブラッシングにより、鞄の表面を清潔したら、クリームを塗布してください。

クロスは皮革専用のものを使用すると、お手入れの効果が高まります。

クロスを指に巻きつけ、クリームを適量取って、鞄全体に薄く伸ばしていきます。

フラップなどの革が折れる部分は、やや量を増やし、クリームをしっかりと塗り込むように。

クリームをはじめて使用する場合は、あらかじめ目立たない部分で試してください。

できるだけ均等に塗ることで、シミを防ぐことができます。

また、革靴用の色付きのものは使用しないようにしてください。

③ポリッシング

クリームの余分な油分を落とすため、乾拭きをしていきます。

クロスは、綺麗な面を使うようにしてください。

摩擦を軽くかけるようにすると、光沢感が生まれやすくなります。

万が一、光沢感が見られない場合は、クリームが浸透しきっていないことが考えられるため、しばらく時間をおいてから、再度試してみてください。

また、編み上げ、型押しなどが施されている場合は、クロスは使わず、豚毛ブラシなどを使うようにしてください。

④スプレーイング

最後の仕上げとして、防水スプレーを吹きかけておきましょう。

防水スプレーの効果により、水分の浸透から鞄を守ることができます。

雨天日の救世主。防水スプレーのご紹介。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

いろいろな環境下で使うことのある革鞄は、細かな傷がつきやすいもの。

周囲の人からの視線が集中しやすいとされる鞄は、あなたの人となりを映す、重要な持ち物となります。

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