大切な革鞄を長く愛用するためには、日々のお手入れを欠かすことはできません。
やや難しそうに感じるお手入れですが、一通り手順を覚えてしまえば、さほど難しいことはありません。
お手入れをするのとしないのとでは、革鞄の寿命は大きく変わります。
ぜひ本コラムを参考に衣替えをする際などにお試しください。
お手入れ前に確認しよう!
よく使うものだからこそ大切に
毎日様々な場所で使う鞄は、細かな擦れ傷や汚れがつきやすいもの。
人に見られていないようで、意外にも視線が集中しやすいとされる鞄は、あなたの身なりと人となりを判断される重要な要素にもなるでしょう。
上記のような理由から、お手入れを毎日しっかりとすることが大切なのです。
迫力のある経年変化を楽しむためにも・・・
本革の魅力のひとつである経年変化。
財布や靴などといった革製品に比べて面積が大きい革鞄は、お手入れをすることにより、経年変化による色艶の変化をダイナミックに楽しむことができるでしょう。
ただ、植物タンニン鞣し革のような経年変化を起こす素材を使った革鞄については、より丁寧にお手入れをする必要があります。
オイルを豊富に含む植物タンニン鞣し革は、経年変化を楽しめる一方、お手入れを怠ると乾燥が進み、過度に乾燥をするとひび割れなどが起きる可能性があります。
購入時には、必要となるメンテナンス用品を事前に準備しておくとよいでしょう。
いつからお手入れをすればいいの?
お手入れは鞄を使用する前から必要となります。
素材によって違いはありますが、防水スプレーを塗布することで表面に保護膜を作ることができ、水分や汚れの付着を防ぐことができます。
お手入れ方法をご紹介
お手入れの基本は馬毛ブラシを使ったブラッシングと、防水スプレーの塗布となります。
特に防水スプレーは、お手入れをするときに限らず、外出前に定期的に使用するべきアイテムになりますので、お持ちでない方は準備しておくとよいでしょう。
ブラッシングで表面の汚れを落とそう!
たった数時間の外出だけでも、目には見えないような細かな塵や埃が付着します。
まずは、馬毛ブラシを使ってブラッシングを全体的に行って上記のような汚れを落とし、表面を清潔にしてあげましょう。
また、ハンドルなど手がよく触れる部分は、汗や皮脂が付着しています。
ブラッシングでは取り除くことのできない皮脂などの汚れについては、レザークリーナーを使うとよいでしょう。
レザークリーナーを使用する場合は、ポリッシングクロスに軽くクリーナーを付けてから、全体を拭き取るように磨きます。
仕上げに乾拭きをすれば、さらに表面を清潔な状態にすることができます。
注意点
ブラッシングをする際に、過度に力を入れすぎると表面に傷をつけてしまう恐れがあるため、ブラッシングは撫でるように優しく行いましょう。
フラップなどの折り曲がりがある部分は、特に埃が積もりやすいので念入りにブラッシングを行ってください。
また、ブラッシングをする際は、詰めものを中に入れて行うとより効率よくお手入れをすることができます。
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使用前には防水スプレーを!
鞄は靴と同じく、雨に濡れる危険性がとても高いアイテムです。
防水スプレーを塗布すれば、水分の浸透を防ぐことができるほか、小さな汚れの付着を防ぐことができます。
ただ、防水スプレーの効果は数日で切れてしまうため、数日に一回を目安に塗布してあげましょう。
数週間に一度はより丁寧なお手入れを!
日々行うべきお手入れに加えて、より本格的なお手入れをしましょう。
レザークリームを使えば、細かな傷を目立たなくできたり、適切な栄養補給をしてあげることができます。
クリームを使って栄養補給を!
レザークリームを全体に広げるように塗ることで、革鞄に栄養を補給することができます。
クリームの種類によって異なりますが、ポリッシングクロスで磨くことで美しい光沢を出すことができます。
クリームは必ず革製品用を選び、革靴に使用する色付きのクリームの使用は避けましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
周囲の視線が集中しやすいとされる鞄。
お手入れをしっかりと行って、常に革鞄を清潔な状態に保つことは社会人のマナーと言えるかもしれません。
お時間があれば、ぜひ一度お試しください。
※本コラムのお手入れ方法は、使用されている素材によって効果に違いがありますので、予めご了承ください。