本革やイタリアンレザーの魅力のひとつである経年変化(エイジング)。
今回は、そんな革の経年変化についてご説明していきます。
本革の製品を持ったことがない方にもわかりやすくお伝えします◎
そもそも経年変化とは
経年変化(エイジング)とは、「年月が経過することによって品質や性能が変わること」です。
これはとても広い定義なので、革の場合にはどのようなことを指すのかを以下で紹介していきます◎
経年変化を起こす革とは
革と一言で言っても、経年変化をするのは本革(つまり本物の革)であり、
さらに植物タンニン鞣しが施された革のみです。ナチュラルレザーとも呼ばれます。
鞣しの種類についてはこちらの記事をご覧ください↓
植物タンニン鞣しでは、まず原皮を濃度の低いタンニン槽に漬け込み、徐々に濃度の高い溶液に漬け込む工程を何度も繰り返します。また牛脂などの油分を浸透させ、じっくりと時間をかけて鞣し加工を行っていきます。
革の経年変化の仕組み
このナチュラルレザーに含まれるタンニンは、紫外線に当たることや空気中の酸素に触れることにより酸化して色が変化していきます。
また革製品を使用していくうちに、手の油分が革に吸収されたり、紫外線に当たるなどの刺激を受け、革の繊維に浸透している油分が徐々に革の表面に滲み出てきます。
それにより革の表面はこれらのオイルでコーティングされていき、独特な“艶”となるのです。
革の種類や色によって様々な味わいを生み出す経年変化
私たちが店頭に並べている革製品は、”未完成のもの”と言えます。
それくらい、経年変化した革製品はとても魅力的なものであると考えています。
こちらは、新品の財布と購入から2年が経過した財布です↓
同じものが、時間をかけ、唯一無二のものへと変化していくのです。
またメンテナンスをしなくても、これほど綺麗に経年変化するというのが、素材の良いイタリアンレザーの魅力です。
まとめ
いかがでしょうか?
ぜひ本革の製品を使い、経年変化(エイジング)の魅力を感じてみてください◎