現在市場に流通している皮革素材のほとんどは、“タンナー”と呼ばれる、鞣し革業者によって作られています。
この記事では、イタリア・トスカーナの「ラ・ぺルラ・アッズーラ社」をご紹介します。
ラ・ペルラ・アッズーラ社
- 創業年・・・1967年
- 創業者・・・フランコ・ボルドリーニ氏
- 創業国・・・イタリア
- ホームページ・・・https://www.laperlaazzurra.com
歴史
第二次世界大戦の劇的な復興によって、飛躍的な発展を遂げた、ラ・ペルラ・アッズーラ社。
サンタ・クローチェ・スッラルノという、イタリア皮革産業の中心地で“元農業従事者”である、フランコ・ボルドリーニ氏によって創業されました。
フランコ・ボルドリーニ氏は、数年間の兵役を終えたのち、皮革関連工場の工員となります。
数年間に渡る実務経験を経て、旧知の仲である、ヴェリオ・ケージ氏、エード・ブジャーニ氏と一緒に同社を設立しました。
「ラ・ペルラ」という名の社名にしたかったようですが、当時既に同名の会社があったことから、「ラ・ペルラ・アッズーラ」という名前に変更したそうです。
ヴェリオ・ケージ氏、エード・ブジャーニ氏が、一身上の都合により退社すると、リリアーノ・ボリーニ氏(兄)が農業を辞めて、入社。
しばらくの間は、会社経営に苦しむ時期が続いたものの、それぞれの妻が常に二人を励ましたことで、ボルドリーニ兄弟のチームワークがよくなり、ラ・ぺルラ・アッズーラ社の規模は、ゆっくりと拡大していきました。
1980年には、リリアーノ・ボルドリーニ氏の息子、ピエロ氏が入社、1986年には、フランコ・ボルドリーニ氏の息子、マッシモ氏が入社します。
新しい仲間を迎えたのち、ラ・ぺルラ・アッズーラ社は、インテリア用の皮革素材を作ることを計画します。
この計画に沿うようにして、工場を拡張、従業員を増員して、生産能力を向上させていきました。
1994年には、イタリア植物タンニンなめし革協会に加盟。
2012年以降は、イタリア国内にとどまらず、アジア諸国の皮革見本市に定期的に参加するようになります。
特徴
ラ・ペルラ・アッズーラ社の特徴は、植物タンニン鞣し革に特化した革づくり。
イタリア・トスカーナ州の伝統的な鞣し製法「バケッタ製法」を基礎として、その幅広い人脈を生かすべく、積極的に様々な意見を取り入れ、より質の高い革づくりを目指しているようです。
また、人件費の高騰、原材料費の高騰などに苦労することもあるようですが、サンタ・クローチェ・スッラルノという地にこだわり、イタリアの皮革産業を支えています。
やさしいものづくり
ラ・ぺルラ・アッズーラ社は、「LEATHER WORKING GROUP(LWG)」と呼ばれる、ブランド、タンナー、ケミカルメーカーらによって構成された、国際非営利団体に加盟しています。
かなり厳しいとされる国際的な基準を満たすことで与えられる、“(LWG)認証”を持っており、自然環境に配慮した革作りを進めています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ラ・ペルラ・アッズーラ社は、アジア諸国の展示会によく参加されています。
sot(ソット)では、ラ・ぺルラ・アッズーラ社の革を使った製品を取り扱っております。
気になった方は、ぜひ各店舗をご利用ください。
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