協会について

イタリア植物タンニン鞣し(なめし)革協会は、イタリアのトスカーナ州で1994年に設立された団体で、現在は20を超えるタンナーが加盟している非営利団体として活動しています。

加盟しているタンナーはすべて厳しい審査を通ったタンナーに限られ、革の品質はもちろんのこと、製造過程で伝統的製法を使用するなどの規則に則った上で、世界に誇るイタリアのトスカーナの革を生産しています。

この協会に加盟しているタンナーで生産される革は、世界に輸出した後でもトスカーナ産の革と識別・品質管理ができるように管理され、製品の品質と原産地を証明されています。

このようなトスカーナに拠点を置くタンナーをまとめているのが、イタリア植物タンニン鞣し革協会の主な役割です。

協会が大切にしている3つのこと

1. 古来から続く、高貴な職人の伝統を引き継ぐ。

植物タンニン鞣し革は、まさに「職人が中心となったモノづくり」を重んじる“Made in Italy”製品を象徴しています。

実際に何世紀にもわたって植物タンニン鞣しを行う製法には大きな変化がなく、
鞣しの工程では古来より鞣し剤とタンニンのみが使用されてきました。

この伝統を継承することで、その分野に従事する職人の保護、原材料の生産が盛んな地の過疎化を防いでいます。

2. 環境に配慮したモノづくり。

近年、多くの消費者が、持続可能性の基準と環境への配慮に基づいて、商品の購入を決めています。

・廃棄物の回収から生まれる新しい商品。
・廃棄物そのものを減らすというブランドの動き。

この2点への関心は特に高まりつつあります。

革業界もまた、この変化の影響を最も受けている業界の1つです。
ただ、「革新的=環境保護」「伝統的=汚染」ということが常であるとは限りません。
実際の持続可能な未来の解決策が、伝統的なものであることもあります。

このタンニン鞣し革はその完璧な例といえます。
なぜなら、元々は食品産業の副産物である植物から抽出された、100%天然物質であるタンニンのみを必要としているためです。

製造工程で、環境や人体に有害な物質を使わないこの製法は地球環境が悪化するこの時代において非常に重要であるため、消費者の商品購入の際の決定においてかなりの重要性を持っているのです。

そもそもタンニン鞣しの❝タンニン❞とは?

 

3. 持続可能な原材料の生産を目指して。

タンニン抽出のために最も広く使われている植物は栗とケブラコの木とタラのさやです。

原材料の供給は、責任を持って管理された森林から供給されるため、
自然のバランスを尊重したその国の当局による厳しい規制と管理の対象となっています。

タンニンの生産者は長期にわたる原材料の調達を保証するために、
まず材料となる木材を保護を第一に考え、タンニン産業は森林遺産を保護することに貢献してきました。

タンニンの抽出方法は化学添加物を使用せず、ただお湯を使用するだけ。

原材料である木材を細かく砕き、オートクレーブとよばれる飽和蒸気によって高温高圧にする機器に入れて、木材を軟化させます。

その後、液体状タンニンは乾燥させるプロセスを経て、貯蔵および輸送により適した粉末状のタンニンに変化します。

この際に排出される水は、再度同じ工程で再利用されます。
また、使い果した木材はバイオマスプラントとよばれる生物由来の有機性資源をエネルギーに変える最新の施設に送られ、新しいエネルギーを生成したり、ストーブ用の完全に天然のペレット(ドライ加工された燃料)に変換されます。

こうした生産のサイクルにより、植物タンニン鞣しされた革製品は有機性廃棄物として簡単に処分できるようになり、処分後は有機農業のための自然な肥料に変えるられます。

植物タンニン鞣し協会のユニークな保証書

手のひらのロゴが印象的なロゴマーク。

この紙は、トスカーナ植物タンニン鞣し協会が発行する証明書・保証書。

sot(ソット)の対象製品の一つ一つにも付属されていて、
環境に配慮した厳しい製造プロセスが100%トスカーナの地で行われたことを証明しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はイタリアのトスカーナが誇る植物タンニン鞣し協会についてご紹介しました。

世界人口の増加に伴い、革製品を含むファッション業界は生産量が増加する中、
世界中で生産される衣類の73%は、最終的に埋め立て処分されるか焼却されている現実。

有害物質を排出する今現在の製造工程を各ブランドが続ければ、悪い状況がさらに悪化する可能性があります。

イタリア植物タンニン鞣し革協会をはじめ、トスカーナの革の鞣し産業地帯はイタリアで唯一EMAS(ECO MANAGEMENT AND AUDIT SCHEME)※環境管理・環境監査規則の認定を受けるなど、常に考え方を柔軟に変えて、環境に優しいモノづくりの価値を再発見させようと積極的に取り組んでいます。

あなたもタンニン鞣し革を使いませんか?

sot(ソット)もこうした企業努力に賛同しています。
よろしければ下記コラムにてsot(ソット)のサステナビリティをまとめています。
ぜひご覧ください。

sot(ソット)のサステナビリティ。