3月~4月は新入学・新入社の季節ですね。
新しく社会人になられる方は、期待と希望に胸を膨らませて、
新たな門出にと、革靴を購入された方や、これから購入を検討するという方も多いでしょう。
そして、そんな素晴らしい季節であるこの季節に多いのが、靴の靴擦れ(くつずれ)の問題です。
「靴擦れがひどくて、かかとが痛い!」というご相談がこの時期は特に多く寄せられます。
靴擦れの原因は一体なんなのか。
「革靴を新品に履き替える度に靴擦れして、かかとから出血してしまう。」
「いつものことだから仕方ないけど、、できれば辛い思いをせずに革靴を楽しみたい!」
と思っているそこのあなたに!
今回は、靴擦れの原因と、かかとのケアや防止策をご紹介します。
靴擦れの最大の原因は革靴のサイズが大きすぎること。
靴擦れの原因として、一般的に認識されているのが“靴のサイズが大きすぎる”ということでしょう。
実際には靴のサイズは小さすぎても大きすぎても靴擦れは起きてしまいますが、
これが靴擦れの最大の原因です。
また、かかと部分の骨格は千差万別なので、骨格上、靴擦れが起こりやすい方も多くいらっしゃいます。
ではなぜこの時期に靴擦れの悩みが多いのか。
それは、これまで革靴に馴染みがない方特有の「革靴の選び方」にあります。
就職するまで、あまり革靴を履いていなかった。または、そもそも革靴を持っていなかったという方は、実際の足のサイズよりも大きなサイズを選ぶ傾向があります。
その理由は、今まで履き慣れてきたスニーカーなどのカジュアルな靴のサイズ感だけが、靴のサイズ選びの基準になってしまっているからなんです。
今まで当然のようにスニーカーなどを履いていた方は、
ゆったりとした履き心地を感じられる、大きな革靴やパンプスをついつい選んでしまう傾向が強いんですね。
靴擦れを防止する基本。
それは、まず適正サイズの革靴を選ぶということです。
かかとの靴擦れのメカニズム
靴のサイズが大きいと靴擦れが起こりやすいことはお分かりいただけたと思います。
では次に、実際に靴擦れはどのようにして起こるのかを解説します。
先ほどのように間違って大きめの革靴を選び、歩行をし続けると、
靴の内部に足の遊びができる空間ができてしまい、かかと部分が不安定に動く状態になります。
そして徐々にかかとが擦られている状態に変わり、靴擦れは起こります。
さらに、新品の革靴の場合、革靴の革もまだ硬い為、
軽い摩擦でも皮膚を簡単に傷つけてしまい、皮が剥けてあっという間に出血してしまうのです。
「しばらく靴擦れを我慢して、靴が馴染むまで待てばいい」と信じている方もかなり多いのですが、それは大間違い。
しっかりとした本革で作られた革靴であれば、たった数回の着用で革が柔らかくなったり、馴染むことはありません。
履き続けることで、ある程度靴擦れのひどさは軽減しますが、
かかとを常に傷つけ続けることは賢明ではないでしょう。
靴擦れが起きたらすぐ対策を!
次に、靴擦れの対策方法をご紹介します。
もしあなたの履いている革靴で靴擦れが起きてしまった場合は、
我慢を決してせずに、靴擦れ防止パッドのようなものを購入して装着してください。
パッドを取り付けることによって、低反発のクッションが、かかと部分を優しくしっかりと包み込み、靴と足を一体化させて靴擦れを防止します。
商品のタイプやブランドによって価格は変わりますが、100円~購入が可能です。
また、靴のサイズが小さすぎる場合には、「ストレッチスプレー」と呼ばれる、
足が当たって痛いような部分にスプレーをして歩くと、自然に革が柔らかくなるスプレーを使用するのもいいでしょう。
靴擦れしないために!正しい革靴の選び方。
それでは最後に、かかとの靴擦れを起こさないための革靴選びのポイントを2つご紹介しましょう。
①紐、またはベルトで足の甲の部分が固定できる靴を選ぶ。
②靴紐を緩めた状態で、かかとと靴の間に適度なゆとりがあるサイズを選ぶ。
簡単にいえば、サイズがきつ過ぎず、そして緩すぎない靴を選び、
歩行時に靴の中で足を固定できるような、靴紐やベルト付きのデザインのものを選びましょう。ということです。
そして、実は靴擦れを起こしやすい革靴で圧倒的に多いのがローファー。
ローファーのデザインの特徴や長所に、紐を結ばなくても気軽に履ける点がありますが、
しっかりと足の甲を押さえつけることができないローファーは、甲の部分が動きやすく、靴擦れが起こりやすいんですね。
ローファーを選ぶ際にも、しっかりと革靴のサイズを見極めることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
しっかりと革靴のサイズを選ぶこと。
そして靴擦れが起きた時の対処法をお伝えしました。
革靴を履いて、お出かけや仕事に行きたくなる春らしい陽気が続くこの季節。
新生活を楽しく気持ちよく過ごすためにも、かかとを大切に、
そして、軽やかなステップで通勤通学、お出かけを楽しみたいですね。