足のサイズに合わない革靴を履くと起こる、かかとの靴擦れ。

本コラムでは、靴擦れの原因と対策に加えて、出血や水ぶくれができた際の正しい治し方をご紹介します。

靴擦れとは?

症状

靴擦れを起こすと、かかとなどに強い痛み、出血、水ぶくれなどができます。

足の皮膚は比較的熱に弱くて薄いため、わずかな刺激と摩擦によって水ぶくれができやすくなります。

原因

靴のサイズ

靴擦れが起きた場合、まずは履いている靴が足のサイズに合っていないことが考えられます。

サイズが大きすぎる場合、靴内部に足が動いてしまう空間ができるため、かかと部分が不安定な状態となり、徐々に摩擦がかかって靴擦れが起きます。

また、ヒールカップと呼ばれる部分にかかとが密着していないと、かかとの後部に強い摩擦がかかり、場合によっては出血してしまうことがあります。

靴のデザイン

靴擦れをしやすい靴の特徴には、かかとの高さが低い、かかと部分がオーバーラップ縫いされている、甲部分に余計な隙間があるなどがあります。

とくに、パンプスのような全体的にかかとが低いデザインの靴は、より靴擦れが起きやすいといわれます。

かかと部分に段差のついたもの、オーバーラップ縫いが施されたもの、甲部分に大きな隙間のある靴は、足をしっかりと固定することができず、かかとをより不安定な状態にさせるので、履く際は十分に注意しましょう。

骨格

かかとの骨格は、かなり個人差があるといわれています。

靴擦れは骨格の問題によって起こる場合もあります。

とくに、ハグルンド病を抱えている方は注意するとよいでしょう。

靴擦れを治すことはできる?

靴擦れが原因で出血した場合は、患部を消毒するなどして清潔にしてから、絆創膏などで保護しましょう。

瘡蓋によって若干のかゆいと感じることがありますが、瘡蓋はできるだけ触らないようにしてください。

水ぶくれは、故意に潰してしまうと治癒に時間がかかります。

もし水ぶくれが潰れてしまった場合は、出血時と同じように患部を消毒して清潔にしてから、絆創膏をして細菌の侵入を防ぎましょう。

また、あまりに痛みがひどい場合には、病院などで診察を受けてください。

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靴擦れを防ぐことはできる?

履き慣らしてみる

履き慣らしをすることで、足と靴の間に存在する隙間を埋めることができます。

新品の革靴などは、履き始める前はとても丈夫で革が硬くなっているため、軽い摩擦でも足の皮膚は容易に傷ついてしまいます。

何度か短い距離を履いて、革靴を全体的に柔らかくしてあげましょう。

ただ、品質のよい革靴は、たった数回の履き慣らしだけで急に素材が柔らかくなることはありません。

履き慣らしをしても痛みを感じる場合は、無理をして履き続けず、新しい靴の購入を検討しましょう。

また、靴は履き方や脱ぎ方が雑になると、かかと部分が変形してしまうことによって、靴が靴擦れしやすくなることがありますので、丁寧に扱うように心がけてください。

専用のパッドを活用してみる

履き慣らしをしても靴擦れが続く場合は、決して無理をせずに、靴擦れを防止してくれるような専用のパッドを装着してみましょう。

パッドを活用することによって、クッションがかかと部分を優しく包み込むようにして、靴と足を密着させて靴擦れを防いでくれます。

また、靴下を替えてみるのも効果的です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

靴擦れは、足に合った靴を選ぶことが大切です。

お出かけや通勤通学を、より気持ちのよいものにするために。

ぜひ靴選びの基準を考え直してみてください。

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