本革の魅力であるエイジング。

革製品は丁寧に扱えば扱うほど、綺麗に色が変わり、光沢も出て、愛着も湧いてきますよね。

今回は、もっと革製品のエイジングをもっと楽しむために、エイジングが起こるメカニズムと、革製品を綺麗にエイジングさせるために知っておきたいことをまとめました。

ぜひご覧ください。

エイジングとは。

エイジングとは、「経年変化」のことを指します。

時間の経過と共に革の色が深みを増し、光沢を伴ってより美しくなる革のエイジング。

革は革でも、エイジングがそもそも起こらない革や、起こりにくい革もありますが、sot(ソット)で扱っているタンニンレザーと呼ばれる自然由来のもので鞣された革は、このエイジングを十二分に楽しめる素材です。

エイジングを楽しめるタンニンレザーは、貴重で丈夫な素材が故、決して安価なものではありません。

しかし、せっかく革製品を使うのであれば、素晴らしいエイジングを楽しみながら長く愛用できるタンニンレザーを選んでいただきたいとsotは考えています。

エイジングが起こるメカニズム

さて、このエイジングが起こるのはなぜか?

実際に考えられたことのある方は少ないでしょう。

そこには先ほどご紹介したタンニンが大きく関わっています。

このタンニンに含まれる「渋」は、紫外線や摩擦により色が変わる特性を持っています。

同じタンニンを含む、渋柿などの果物を想像していただくと良いでしょう。
お庭などに天日干しした柿は、次第に色を変えていきますよね。

また、鞣し工程の際に革の内部に浸透したオイルやワックスも、熱などに反応してオイルが小さな傷口から革の外側に出ることで、表面にオイルの膜となって光沢を生み出しています。

綺麗にエイジングさせるコツ。使い方ひとつで美しさは変わる!

さて、綺麗なエイジングをさせるにはどうすればいいのか。。

この答えはつまり、「どれだけ大切に使うか」ということに他なりません。

少し抽象的な言葉ではありますが、革の性質をしっかりと把握し、革に適した環境で革製品を使うこと。

そして、モノの入れすぎなどに注意をするなど、革に負担のない丁寧な扱いと、こまめなお手入れが肝心です。

革は非常に正直な素材なので、大切に使ってあげればあげるほど、素晴らしいエイジングが楽しめるのです。

これだけはやってはいけない革製品の使い方

革製品を使う上で、気を付けたいことは残念ながらたくさん存在します。

今回はお客様からよくいただくご相談を元に、日頃の使用で注意したい点をご紹介します。

極度の乾燥


乾燥した革の部分

人間の肌と同じように、革も乾燥が一番の敵といってよいでしょう。

「雨や汚れではなく、乾燥が一番気を付けるべきこと??」
と思われた方も多いと思いますが、実は極度に乾燥した革を元の状態にすることはほぼ不可能です。

なので、軽度の乾燥が表面に見受けられたら、できるだけ早くオイルを塗って、保湿をしてあげましょう。

実際に革が乾燥しているかをチェックするには、下記の4点を確認してみてください。

  1. 革の手触りがザラザラしている。
  2. 製品の角部分などの色が褪せている。
  3. 革の表面に艶がない。
  4. ひび割れている箇所がある。

この4つの項目のうち、1つでも当てはまることがあれば保湿をする必要があります。

またすでに極度の乾燥が見受けられる場合は、革の修理専門店にご相談をすることをおすすめします。

湿度や摩擦によるコゲ


右下に行くにつれてひどくコゲた革

特に男性の使用者に多いのが、この湿度や摩擦によるコゲ。

この最大の原因は、パンツの後ろポケットに革製品を入れること。

パンツのお尻部分は非常に湿度が高く、革製品の保管に一番適しているといわれる湿度40%~50%を大きく超えてしまっており、吸湿性のある革は、どんどんと水分を含んだ湿度を吸収してしまうことが原因で起こるのです。

また、水分を含んだ革は、軽い摩擦でも色移りのしやすい状態にもなってしまうため、お財布などの小さな革製品は、できる限り鞄の中で管理するようにしましょう。

雨や液体、ボールペンによるシミ

お客様からいただくケアに関するご質問で一番多いのが、この「革製品にシミができてしまった」というご相談です。

特にタンニンレザーは水分には決して強いものではないため、しっかりと水分が付かないように注意することが大切です。

もし雨などに濡れてしまった場合は、できる限り早く乾いた布で濡れた箇所を押し当てて、しっかりと時間をおいて乾燥させることが重要です。

また、アルコールにはモノの性質を変える「変性」と呼ばれる作用があるため、一度革についたアルコールのシミは取り除くことができないので注意してください。

ボールペンも油性のものであれば革の内部の油分と混ざってしまい、元の状態に戻すことができなくなるので、注意が必要です。

雨の日の革靴。雨ジミができた時の対処法。その他のシミについても。

カビの発生時の対応についてもよくご質問をいただきますが、革製品に繁殖するカビは白カビといわれ、基本的にはきれいに取り除くことができます。

カビの発生を見つけた際は、下記コラムを参考にしっかりとお手入れをしましょう。

革靴のカビ対策法(予防・除去方法)をご紹介◎

まとめ

いかがでしたでしょうか?

革はもともと人間と同じ動物の皮からできたもの。

人間のお肌と同じく、しっかりと丁寧に扱えば、その結果がしっかりと綺麗なエイジングとして目に見える形で現れます。

また、エイジングをして表面にオイルの膜が作られれば、膜が革を覆い守り、初期の頃よりも水分や汚れに強くなるため、革製品は使い始めに特に注意して使用してください。

革製品を使うにあたり、注意すべき点も知った上で製品を使えば、きっとあなたの愛用品も素晴らしいエイジングを遂げるでしょう。

そもそもタンニン鞣しの❝タンニン❞とは?