アジアを中心に生産されている、山羊革。

あまり日本人には馴染みがないとされていますが、じつは様々な革製品に使われていることをご存知でしょうか?

この記事では、そんな山羊革の特徴と種類について解説します。

山羊革とは?

山羊革の特徴

繊細な表情が美しい、山羊革。

山羊の皮膚はもともと薄いために、皮革となっても薄さはほとんど変わりません。

また、他の革に比べて、やや硬さがあるものの、圧倒的に弾力性に優れており、型崩れが起こりにくいという性質を持っています。

表面上には、天然のシボがあり、毛穴の跡、皺があるのも特徴になっています。

生活に根ざした革

山羊は汎用型の家畜動物として、アジア大陸とアフリカ大陸にある国々でよく飼育されています。

また、仔山羊の革は質がよく、いわゆる“高級品”として扱われています。

鞣し(なめし)とは。皮が革に変わる瞬間。

山羊革の種類

ゴートスキン

成山羊の革のこと。

山羊革のなかで最も使用されています。

繊維密度がとても高くなっているため、かなり丈夫であり、型崩れがしづらいのが大きな特徴。

銀面には、シボによる凹凸感があり、独特の手触りが楽しめます。

牛革よりも価格が安く、丈夫な素材といわれています。

キッドスキン

仔山羊の革のこと。

ゴートスキンに比べて、キメがさらに細かく、柔軟性に優れます。

その美しい見た目から、高級革としてよく扱われています。

ただ、仔山羊であるため、使える部分は小さく、バッグのような大きい革製品には使われることはありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

手袋をはじめ、身の回りの様々な製品に使われている、山羊革。

かなりの柔軟さがありながら、とても軽い。

さらに耐久性のある性状を持つ革は、生活をより豊かにする素材なのです。

よく革製品に使われている動物の皮。一般革の種類や特徴について解説。