社会人になると必ず行うことになる名刺交換。
自分を売り込むチャンスであるこの瞬間の行動次第で、今後のビジネスライフが大きく変わることもあるでしょう。
今回は、そんな「名刺交換」のマナーについてお話しします。
「あれ?誰から名刺交換をすればいいんだっけ?」
こんなことにならないよう、名刺交換の正しい順番や気を付けるべきことをチェックしましょう。
交換後のお礼のメールについても記載していますのでぜひ最後までご覧ください。
名刺交換のマナーは重要
“人は相手を見た目だけで大まかに判断する”と、あなたも本やテレビなどで一度は聞いたことはあるでしょう。
にわかには信じられない言葉ではありますが、実はその通り。
人は相手の印象をたった5秒で8割以上判断しているといわれています。
なので、正しい名刺交換の方法を覚えておくことはもちろん、自分の身だしなみや名刺入れの状態なども再確認して、相手からの印象をよくするための準備を徹底しておくことが肝心です。
名刺交換の前に
忘れがち!名刺交換の前には身だしなみを整えよう
名刺交換の前には、まず自分自身の身だしなみをチェックしておきましょう。
冒頭でもご紹介したように、どんなにあなたの人柄が素敵でも、見た目による第一印象が悪ければビジネスは上手くいくものも上手くいきませんよね。。
服装だけでなく、髪型やメイクの状態もチェックし、相手に清潔感を与えられるかを再確認しておくことが大切です。
名刺交換時には相手に自分の手元を見られることになります。
袖口の汚れ、手のかさつき、ささくれ、爪の長さなどもチェックしておきましょう。
名刺が足りない!なんてことがないように
さて名刺交換をする瞬間。
「名刺の補充を忘れていた!」「名刺入れを忘れてしまった!」といった失態がないように、名刺入れは常に持ち歩くことを心掛け、十分に補充しておきましょう。
正しい名刺交換の仕方
準備
名刺入れのフラップの内側に自分の名刺を挟んで準備します。
場所選び
名刺交換は相手と自分の間に何もない場所で立った状態で行います。
テーブル越しはもちろんNG。
少し横に移動して行うようにしましょう。
渡し方
名刺を相手側に向け、名刺入れの上にのせます。
胸元あたりで構えたら名刺入れを前に出し、右手で相手の名刺入れの上に差し出します。
この時、明瞭な声でゆっくりと会釈しながら自分の名前と役職を伝え、相手の名刺よりも低く差し出すことを意識しましょう。
また、相手の目をしっかりと見て伝えると印象が良いでしょう。
受け取り方
相手の名刺を自分の名刺入れを受け皿にして、両手で丁寧に受け取ります。
※相手の名刺が縦型の場合は、自分の名刺入れも縦向きにします。
この時、相手の名刺に記載されている社名やロゴ、名前が自分の手で隠れないように注意しましょう。
受け取るときは「ありがとうございます、頂戴致します。」と一言添えます。
そのまま席につく場合は、相手の名刺は自分の名刺入れ上にのせたまま机に置いておきます。
交換後のお礼のメール
名刺交換後のメールでの挨拶は必須ではありませんが、せっかくのビジネスチャンスを逃さないためにもメールを送ることは大切です。
名刺交換当日にお礼の文章とともにメールを送ることで自分をアピールすることができ、相手からの印象をよりよくすることができるでしょう。
複数人に渡すとき、同時に受け渡しするときの注意点
複数人と交換する場合
複数人と名刺交換を行う場合には、事前に自分の名刺を必要分用意しておきます。
相手の名刺は、一枚一枚名刺入れの裏側に控えて持ちます。
受け渡し方法は基本の形と変わりません。
同時に交換する場合
右手で名刺を差し出し、左手で相手の名刺を受け取ります。
この後、貰った名刺を片手から両手に持ちかえると相手からの印象がよくなるでしょう。
正しい名刺交換の順番
基本的には訪問者から名刺を渡すのがマナーとされています。
複数の場合は、下記の通りです。(上司同伴で相手先に伺った立場の場合)
- 上司ー相手の上司
- 部下ー相手の上司
- 上司ー相手の部下
- 部下ー相手の部下
こんなことにも注意しよう
もし名刺がない場合
名刺が不足している場合には「持っていない」ではなく「切らしている」と伝えます。
こういったことが起こらぬよう、定期的に名刺の保有枚数をチェックしておきましょう。
汚れた名刺は渡さない
折れた名刺や汚れている名刺の使用は、相手からの信用を失うリスクを孕んでいます。
使用は控えましょう。
名刺入れを使う
名刺はきちんと名刺入れから取り出すのがビジネスマナーです。
財布やポケットから出すことはNGです。
名刺入れでは革製品がベスト
次は名刺入れの素材についてご紹介します。
世の中さまざまな素材の名刺入れがありますが、主に5つの素材の名刺入れあります。
素材ごとにメリットとデメリットを見ていきましょう。
プラスチック製
お手入れが不要で、安価な点がメリットです。
しかし、製品寿命が極端に短かく、相手にチープな印象を与えるため、基本的に名刺交換の場面では使うのは避けたほうがよいといえます。
名刺の管理用として使っている方が多いようです。
合皮製
軽量と安価な点がメリットです。
ただ、プラスチック製と同じく、相手にチープな印象を与えてしまうため、基本的には使用を避けたほうがよいでしょう。
アルミ・ステンレス製
スタイリッシュなイメージを与えることのできるアルミやステンレスの名刺入れ。
とっても人気ですが、相手にカジュアルすぎるイメージを与えてしまうことも。。
相手に合わせて使い分けをする必要がありそうです。
木製
カジュアルなイメージを与えてしまうものの、使っている人がいないので、名刺入れがきっかけで話が弾むこともあるでしょう。
汚れや乾燥など、手入れをする必要があるので、状態の細かなチェックは必要です。
本革
見た目の印象では革が一番無難なもので、オーソドックスな素材になります。
お手入れが必要となりますが、革靴やバッグ、スーツとの相性も◎
名刺入れだけでなくコーディネート全体で、あなたらしさを相手に伝えることもできるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は社会人が覚えておきたい、見直したい、名刺交換のマナーについてお伝えしました。
相手からの印象がよりよくなるように、交換時の順番をしっかりと覚えておくことが大切です。
また、名刺入れは相手に与える印象と自分らしさの両点のバランスを考えたものを選びたいものです。
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