仕事をしていくうえで、欠かすことのできないのが、名刺交換。
マナーを知ったうえで、相手に自分を上手く売り込むことができれば、取引が円滑に進んでいくはずです。
この記事では、そんな名刺交換における、マナーについて解説しします。
名刺交換の際に大切なこと
“人は相手を見た目だけで大まかに判断する”。
この言葉を、いままでに数回は聞いてきたことがあるのではないでしょうか。
それもそのはず、とある研究調査によると、“人は相手の印象をたったの5秒間で8割程度判断する”という結果が出されています。
上記のような理由から、名刺交換の際には、マナーをしっかりと覚えておくことはもちろんのこと、身だしなみを整えるなどして、相手に好印象を与えることができるような準備を徹底しておくことが大切になります。
清潔感を与えよう
名刺交換の際には、しっかりと鏡の前に立って、身だしなみを整えておきましょう。
あなたの人となりがいくら素敵であっても、清潔感がなければ、それは宝の持ち腐れとなります。
清潔感を与えるには、鏡の前に立ち、服装・髪型・体臭が相手に不快感を与えないかを確認してください。
また、名刺を交換する際には、とても近い距離から、相手に手元を見られることになります。
綺麗に爪を整えておくと、相手によい印象を与えることができるでしょう。
名刺入れの状態にも気を配ろう!
名刺は、当日切らさないよう、十分な量を用意しておきましょう。
名刺は、隅が曲がっていないか、汚れなどが付いていないかを見ます。
また、名刺入れは、傷がないか、色が剥げていないか調べてください。
名刺交換の仕方
待ち方
名刺入れの内側に、名刺を必要枚数分挟んでおくなどして、準備しておきます。
名刺交換時には、必ず立ち、相手との間に障害物がない場所を選んで行います。
渡し方
名刺の正面を相手に向けて、自分の名刺入れの上にのせ、胸元のあたりから名刺入れを相手に向けて出したら、名刺を相手の名刺入れの上に右手を使って差し出します。
ゆっくりと会釈をしながら相手の目をしっかりと見て、氏名と役職をはっきりと伝えます。
相手の名刺がある位置よりも、自分の名刺が低い位置になるように意識してください。
受け方
相手の名刺は、自分の名刺入れを受け皿のようにして、両手でゆっくりと受け取ります。
名刺が縦型であった場合は、名刺入れを縦向きにしてから受け取ります。
また、名刺に記載されている相手の社名と氏名は、自分の手や指で覆い隠してしまうことのないように隠れないように注意してください。
名刺を受け取る際、「ありがとうございます。お名刺頂戴致します。」といった言葉を添えておくと、さらに好印象を与えることができるかもしれません。
名刺交換を終えたら、相手の名刺は自分の名刺入れ上にのせたままにして、デスクに置いておきます。
同時交換になった際は・・・
右手で自分の名刺を差し出しながら、左手で相手の名刺を受け取ります。
すぐに相手の名刺を両手に持ち替えることで、相手に丁寧な印象を与えられるでしょう。
交換後
名刺交換を無事に終えたら、あなたの気持ちをお礼のメールという形にして、相手に伝えましょう。
お礼のメールを送れば、あなたがいかに誠実な人間であるかを、相手に伝えることができるはずです。
交換の順番
名刺交換を複数人で行う場合、基本的な渡し方と受け方に大きな違いはありません。
しかしながら、相手の立場と自分の立場を把握して、名刺交換の順番を頭に入れておきましょう。
名刺交換の順番
名刺は訪問した側から先に渡すのが、マナー。
名刺交換の順番は、以下の通りです。
- 自分の上司⇔相手の上司
- 自分の部下⇔相手の上司
- 自分の上司⇔相手の部下
- 自分の部下⇔相手の部下
気を付けておきたいこと
名刺がなくなったら・・・
名刺の数が足りない場合は、相手に「持っていない」「足りなくなった」とは伝えず、「切らしている」という言葉で不足していることを伝えましょう。
ただ、名刺を切らすことは、絶対にしてはいけない失敗となります。
定期的に名刺の数を確認して、必要であれば補充をしておきましょう。
綺麗な名刺だけを持つ
四隅が折れ曲がっていたり、汚れているものは、使用を控えるように。
名刺入れを用意しておく
名刺は、名刺入れからきちんと取り出しましょう。
財布などから取り出すことは、控えてください。
また、名刺入れは、あなたの顔となる重要な役割を担っています。
あまりに名刺入れが安価な素材である場合は、使用しないほうがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
名刺交換の際のマナーを知っておけば、気持ちよく交換をすることができるはず。
相手に失礼のないよう、しっかりと頭に入れておきましょう。