保湿性に優れ、潤いを与えられることから、ずっと昔から親しまれてきた、ミンクオイル。

ミンクオイルは、大量の油分を含んでいるため、その高い保湿力が大きな特徴となっています。

その一方、独特な臭いと、ベタつきやすさ、シミの発生が懸念されることもあり、その結果革製品を傷めてしまうことも少なくありません。

この記事では、ミンクオイルの基本的な使い方について解説します。

ミンクオイルとは?

ミンクオイルとは、北米大陸を中心に生息する、イタチ科の動物「ミンク」の皮下脂肪を原材料として作られている、動物性油配合の油性オイルのこと。

ミンクの皮下脂肪に含まれる油分は質がよく、その高い保湿性から、耐水性、耐傷性、柔軟性などを与えることができます。

また、化学薬品を配合していないことから、天然素材である革製品に馴染みやすく、その使いやすさも人気の理由。

ただ、動物性油配合ということから、やや独特ともいえる臭いに関しては、好き嫌いが分かれるかもしれません。

ミンクオイルの積極的な使用を控える人もいるようですが、古くからの信頼と実績を誇る、レザーオイルのとして親しまれています。

一般的な革製品には、適していないかも・・・

ミンクオイルの保湿性が必要となる革製品は、一部の革製品に限られます。

それは、トレッキングシューズ、ボートシューズ、デッキシューズなどの特殊な革靴。

水分の付着をはじめ、定常的な擦り傷などが想定される革靴には、ミンクオイルによる油分の膜を張り、ダメージを最小限に抑えるという対策が欠かせません。

それゆえ、一般的な革製品に使用してしまうと、必要以上の油分を与えてしまい、シミ、カビの発生を誘発してしまう危険性があります。

また、ミンクオイルの刺激臭がより強まってしまったり、べたつきが残ることが考えられます。

ミンクオイルを使う前に、お手入れをする革製品がどのようなものであるかを、しっかりと確認しておくとよいでしょう。

乾燥しやすいものに

一般的な革製品でも、ミンクオイルが活用できる場面があります。

それは、レザージャケットの手入れをする際。

レザージャケットが乾燥しやすい素材である場合には、ミンクオイルを部分的に塗っておくと、光沢感と柔軟性が保たれるといわれています。

ただ、ミンクオイルを塗りすぎによる、シミ、ムラには、くれぐれも注意してください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

ミンクオイルは、特別な場合を除き、一般的な革製品の手入れには、やや油分量が高すぎることが考えられます。

植物タンニン鞣し革のような革製品にとって、乾燥と水分は“大敵”となります。

あなたの大切な革製品を長く愛用するために、オイルを塗り、しっかりと保湿をしてあげましょう。

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