鎌倉市佐助の山に鎮座する、銭洗弁財天宇賀福神社。
銭洗弁財天宇賀福神社は、鎌倉期から続く由緒ある神社として知られ、銭洗弁天の名でもよく知られています。
この記事では、そんな銭洗弁財天宇賀福神社の見どころ、アクセスなどについて解説します。
銭洗弁財天宇賀福神社とは?
銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)は、鎌倉市佐助にある神社。
鎌倉市を代表する人気観光地のひとつとなっており、毎年沢山の修学旅行生、外国人観光客が訪れます。
銭洗弁財天宇賀福神社の創建は、鎌倉幕府初代将軍の源頼朝によるものとされ、「銭洗弁天」という名でも知られています。
夢から生まれた、由緒ある神社
銭洗弁財天宇賀福神社が創建された由来は、源頼朝が夢の中で見たという、“お告げ”だと伝えられています。
その“お告げ”とは、文治元年(巳の年)の巳の月、巳の刻に、「ここから西北にある谷から湧き出ている“霊水”で神仏を供養せよ。そうすれば天下泰平の世が訪れる。」というもの。
当時、終わりのない戦と飢饉に見舞われ、多くの人々が生活に苦しんでいた渦中での夢は、源頼朝に大きな希望を与えることになりました。
翌朝、源頼朝は早速家来に谷の場所を探らせると、岩の間から美しい水が湧き出ているところが見つかりました。
源頼朝は、石工に社を建てるよう命じ、宇賀福神を祀って、毎日欠かさず霊水を供えたところ、天下泰平の日々がやってきたといいます。
その後、鎌倉幕府の執権、北条時頼も神を敬い、銭洗弁財天宇賀福神社の参拝を人々に薦めました。
「銭洗い」を体験しよう!
「銭洗弁天」という名にある通り、銭洗弁天宇賀福神社は、境内の清水でお金を洗うという、少し不思議な風習が古くから受け継がれています。
北条時頼の計らいによって賑わいを見せた、銭洗弁財天宇賀福神社。
それ以降、弁財天の信者たちが「参拝銭を洗って清めれば、それが福銭となって一族が栄え、安泰な生活と子孫に恵まれるであろう」というと、銭を清める「銭洗い」が浸透しました。
いまなお、金運招来を求め、全国各地から人々が訪れており、紙幣や硬貨を洗う光景を見ることができます。
アクセス
電車
銭洗弁天宇賀福神社の最寄り駅は、鎌倉駅。
やや距離があるため、鎌倉駅西口から公共交通機関を利用するとよいでしょう。
- 「鎌倉駅」・・・徒歩30分
バス
鎌倉駅から出ている公共交通機関を利用すると、大変便利です。
- 江ノ電バス・・・「法務局前」下車
まとめ
いかがでしたでしょうか。
鎌倉期から続く、由緒ある神社。
銭洗弁天宇賀福神社の美しい水は、「鎌倉五名水」にも選ばれています。
ぜひ、銭洗いなどの貴重な体験を楽しんでみてください。