光沢感のある飴色に変化を遂げる、ヌメ革。

さらに美しい表情に仕上げるための秘訣として、よく知られているのが、“日光浴”です。

自然光を浴びせてあげることで、ヌメ革の個性が光り、お手入れのしやすい革にすることができます。

この記事では、ヌメ革を日光浴させる理由、その方法について解説します。

日光浴をさせる理由は?

そもそも日光浴とは、ヌメ革を陽の光に当てて、元々含まれている油分を内から表面に出してあげることをいいます。

ゆっくりと日光浴をしてあげることで、ヌメ革の表面に、“油膜”が作られるようになります。

この油膜できることにより、シミ、傷が付きにくい状態にすることができるのです。

また、植物タンニン鞣し革に含まれる「タンニン」は、紫外線を受けることによって色が濃くなるという特徴があるため、経年変化の促進について期待ができるでしょう。

いわば「日光浴」は、ヌメ革の醍醐味である“経年変化を思う存分味わうための準備”のようなもの。

ヌメ革の製品を使い始める前に、少しだけ手間をかけてあげれば、あなたの革製品はさらに質の高いものになるはずです。

日光浴をさせてみよう!

日光浴をさせる製品の表面を、馬毛ブラシなどを使って、清潔な状態にしておきます。

直射日光を避けた部屋のなかで、十分な光量が確保できる窓際などに、約一か月程度置いておきましょう。

また、約一か月間は、ブラッシングをして、表面の油分を馴染ませる作業をしてあげてください。

また、、埃などの汚れを落とすことで、その効果がさらに高まります。

光を遮るような遮蔽物を作らず、“満遍なく全体を当てる”ことを意識してください。

日光浴を終えた革製品は、乾燥が進んでいます。

ブラッシングをしたのち、レザークリームなどを塗布して、しっかりと油分を補ってあげましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

自然の光を利用して、ヌメ革を育てる、日光浴。

決して焦らず、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。

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