数ある趣味のなかでも人気の高い、レザークラフト。
革製品が好きという方はもちろん、近年は豊かな時間を過ごすことができるような趣味を探している方に人気の趣味のひとつとなっています。
本コラムでは、そんなレザークラフトの魅力と初心者が揃えておくべき道具について、詳しく解説します。
レザークラフトとは?
好みの革製品を作ろう!
レザークラフトは、革製品を作ることをいいます。
レザークラフトと聞くと「すごく難しそう。」「かなり費用がかかりそう。」などといった印象を抱く方もいらっしゃるかと思いますが、近年は各皮革製品メーカーが、必要となる道具をまとめた“レザークラフトキット”を数多く打ち出したことから、誰もが簡単に始められる趣味となりつつあります。
また、レザークラフトは基本的な道具を揃えれば、理想の革製品をゆっくりと時間をかけて製作することができます。
理想の作品を作るためには、ある程度の時間と集中力が求められますが、完成した際の満足感と達成感はあなたをレザークラフトの虜にすることでしょう。
道具にはどんなものがある?
レザークラフトを始めるのに必要となる道具のほとんどは、ホームセンターなどで手軽に揃えることができます。
また、一部の道具は日常でよく使うような文房具などを活用することができるため、初期費用をかなり抑えることもできるでしょう。
「まずはレザークラフトはどんなものかを知りたい。」という方は、できるだけ身近にある道具を使用してみましょう。
レザークラフトの道具について
包丁
大きな革を裁断するためには、革包丁と呼ばれる皮革専用の包丁を使用します。
しかしながら、持ち方などがやや特殊である包丁は、初心者にとってやや扱いにくい道具かもしれません。
そんなときは、市販されている工作用のカッターを利用してみましょう。
カッターマット
革を裁断する際は、作業台に傷がつかないようにカッターマットを使用します。
厚みのある革の裁断には、やや強い力が必要となるため、カッターマットはできるだけしっかりとした厚みのあるものを選びましょう。
ゴム板
ゴム板は作業の騒音対策と作業台の傷を防止する役割があります。
とくにポンチなどの打ち具を使う場合に重宝します。
両面テープ
両面テープは、革と革を貼り合わせる際に使用します。
レザークラフト用の両面テープは、一般的な両面テープよりもより切れやすいのが特徴となります。
ネジ捻
別名:ステッチンググルーバー。
ネジ捻は、革に縫い線(ガイド線)を引くために使います。
縫い線に沿って縫い穴を開けることが、作品の完成度を高めるコツとなります。
菱目打ち
厚みのある革は、布などの素材と違って、縫い針をそのまま直に通すことが難しい場合があります。
手縫いを行う際には、あらかじめ菱目打ちを使って、縫い穴をしっかりと開けておきます。
また、菱目打ちは作品のデザインに合ったものを選び、縫い線の直線部分は目数の多いものを、曲線部分は目数の少ないものを使いましょう。
金槌・木槌
金槌や木槌は、あらゆる打ち具を使用する際に必要になります。
打つ際の騒音が気になる場合は、木槌を使用するとよいでしょう。
ロウ糸
レザークラフトで手縫いをする場合は、糸にロウをコーティングした、ロウ糸と呼ばれるレザークラフト専用の糸を使用します。
作品の見え方は、ロウ糸の太さや色によって大きく変わります。
また、麻糸にロウを塗り込めば、手軽に自作をすることもできます。
針
手縫い用の針は、尖っているものでなくても使用できます。
針を使う場合には、針先で革などを傷つけないように十分に注意しましょう。
また、縫い穴に針が上手く通らない場合は、ラジオペンチを使って針を引き抜きましょう。
糸切バサミ
糸切りバサミは、より作業スペースをコンパクトに収めることができて便利です。
ライター
ライターは、縫い糸のほつれを始末するために使用します。
使用の際は、十分に周囲の環境に注意してください。
ボンド
縫い糸の始末は、ライターで糸を炙り燃やして、縫い目に沿って指で潰します。
潰した部分にボンドをなじませると、糸のほつれを防ぐことができます。
ローラー
両面テープなどをしっかりと貼り付けるために使用します。
定規
包丁の刃を定規に当てながら裁断すると、綺麗に革を切ることができます。
定規は軽くて滑りやすい素材のものは避けて、できるだけ重さのあるしっかりとした定規を選びましょう。
ウェイト
レザークラフトで型紙を使う場合は、ウェイトを型紙の上に置き、型紙がズレないように工夫しましょう。
レーシングポニー
別名:スティッチングツリー。
レーシングポニーは、手縫いの際に革を固定するための道具。
本格的にレザークラフトをしたい場合には、より大きく椅子の上に置けるようなタイプを選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
レザークラフトを始めるにあたり、準備するものは少なくはありませんが、どれも一度準備してしまえば長く使えるものばかりです。
初心者の方は、手始めに身の回りの道具を使うなどしてもよいでしょう。