からだの健康に大きな影響を与えるともいわれる、“靴”。

日々過酷な環境下で履かれる革靴は、消耗度が激しく、お手入れを欠かすことはできません。

この記事では、基本的な革靴の手入れについて解説します。

お手入れについて

まずは素材を知ろう!

天然皮革である革製品は、どのような使い方をするかによって、素材の寿命に違いが生まれていきます。

そのため、お手入れをする場合には、その革の特性と仕上げによる性質をよく知っておくことが重要となります。

まずは、あなたの革靴がどのような革であるかを、しっかりと確認しておきましょう。

植物タンニン鞣し革のように、油分を含み、経年変化を起こす革については、日々の手入れが欠かせません。

お手入れをすることにより、健康状態を良好に保つことができるほか、色移り、色落ちなどの危険を抑えることができます。

いつまでも使うために

たとえどんなに品質がよいとされている革靴でも、そのままの状態にしてしまうと、カビ、シミ、型崩れなどの問題が生じるようになります。

お手入れをしっかりとするだけでなく、革靴を上手に使って、大切に保管をすることで、あなたの革靴の寿命をより長くすることができるようになります。

新品の状態から!

お手入れは、革靴を使う前から行いましょう。

まず、防水スプレーを全体に吹きかけておけば、シミの発生を防ぐことができます。

また、仕上げ方法によっては、クリームをあらかじめ塗布しておくとよいともいわれています。

気になる頻度は?

お手入れは、できる限りまめに。

そして、一か月に一度は、本格的な手入れをしてあげるようにしましょう。

また、定期的に使わない日を設けて、革に休息を与えることで、革靴をより長持ちさせることができます。

しばらくの間使わないときは・・・

革靴を保管する際は、お手入れしたのち、陰干しさせてください。

長期間保管する場合は、型崩れしないように、シュートゥリーなどを入れて形を整えておきましょう。

また、カビ防止のため、保管場所はできるだけ湿度のないところを選び、たまに出してあげるとよいでしょう。

お手入れをしてみよう!

①ブラッシング

ブラッシングをして、革靴の表面に付着している埃などを落としていきます。

ブラッシングするためには、やわらかい黒毛が使われている“馬毛ブラシ”を選ぶようにしてください。

ファスナー、ホックの周り、シボ、シワの周辺は、とくに埃が溜まりやすくなっているので、念入りに。

ただ、あまりに力を入れすぎてしまうと、革靴を傷つけてしまう危険があるので、くれぐれも力加減には注意しましょう。

また、シューキーパーなどを中に入れておくと、ブラッシングがよりしやすくなります。

②クリーニング

クリーナーをクロスに馴染ませ、小さな円を描くようにして、クリーナーを革靴に塗り込んでいきます。

クリーナーを使って、クリームの塗膜を無くし、下地をうまく整えることができれば、クリームの浸透率を上げることができます。

乾拭きを仕上げに行い、表面を清潔にしてあげましょう。

③クリーミング

ブラッシングにより、革靴の表面を清潔にしたら、クリームを塗布してください。

クロスは皮革専用のものを使用すると、お手入れの効果が高まります。

クロスを指に巻きつけ、クリームを適量取って、革靴全体に薄く伸ばしていきます。

羽根などの革が折れる部分は、やや量を増やし、クリームをしっかりと塗り込むように。

仕上げに、数分間時間をおいてから、もう一度馴染ませてあげるとよいでしょう。

コバ部分(縁)なども、クリームの塗布と磨き忘れがないように。

クリームをはじめて使用する場合は、あらかじめ目立たない部分で試してください。

できるだけ均等に塗ることで、シミを防ぐことができます。

④ブラッシング

やや毛の硬い、豚毛ブラシなどを使って、ブラッシングを行います。

ブラッシングの目的は、余分な油分を落とすこと。

クリームが残っていないかを、しっかりと点検しましょう。

⑤ポリッシング

クリームの余分な油分をさらに落とすため、乾拭きをしていきます。

クロスは、綺麗な面を使うようにしてください。

摩擦を軽くかけるようにすると、光沢感が生まれやすくなります。

万が一、光沢感が見られない場合は、クリームが浸透しきっていないことが考えられるため、しばらく時間をおいてから、再度試してみてください。

また、ストッキングをクロスとして使うと、革靴を傷つけてしまう原因となるので、ストッキングの使用は控えましょう。

⑥スプレーイング

最後の仕上げとして、防水スプレーを吹きかけておきましょう。

防水スプレーの効果により、水分の浸透から靴を守ることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

そのほかの革製品とは違って、周囲からの視線が集まりやすい、革靴。

お手入れをすることは、もはや“社会人のマナー”とも言えるでしょう。

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