あなただけの個性を引き立て、着込むほどに愛着を抱く、レザージャケット。
秋から冬にかけては活躍しますが、春から夏にかけてうまく保管できなければ、その魅力を損ねてしまうことも。
この記事では、レザージャケットの基本的な手入れについて解説します。
お手入れについて
まずは素材を知ろう!
天然皮革である革製品は、どのような使い方をするかによって、素材の寿命に違いが生まれていきます。
そのため、お手入れをする場合には、その革の特性と仕上げによる性質をよく知っておくことが重要となります。
まずは、あなたのレザージャケットがどのような革であるかを、しっかりと確認しておきましょう。
植物タンニン鞣し革のように、油分を含み、経年変化を起こす革については、日々の手入れが欠かせません。
お手入れをすることにより、健康状態を良好に保つことができるほか、色移り、色落ちなどの危険を抑えることができます。
いつまでも使うために
たとえどんなに品質がよいとされているレザージャケットでも、そのままの状態にしてしまうと、カビ、シミ、型崩れなどの問題が生じるようになります。
お手入れをしっかりとするだけでなく、レザージャケットを上手に使って、大切に保管をすることで、あなたのレザージャケットの寿命をより長くすることができるようになります。
新品の状態から!
お手入れは、ジャケットを使う前から行いましょう。
まず、防水スプレーを全体に吹きかけておけば、シミの発生を防ぐことができます。
また、仕上げ方法によっては、クリームをあらかじめ塗布しておくとよいともいわれています。
気になる頻度は?
お手入れは、できる限りまめに。
また、定期的に使わない日を設けて、革に休息を与えることで、ジャケットをより長持ちさせることができます。
しばらくの間使わないときは・・・
レザージャケットを保管する際は、お手入れしたのち、陰干しさせてください。
長期間保管する場合は、型崩れしないよう形を整えておきましょう。
また、カビ防止のため、保管場所はできるだけ湿度のないところを選び、たまに出してあげるとよいでしょう。
①ブラッシング
ブラッシングをして、ジャケットの表面に付着している埃などを落としていきます。
ブラッシングするためには、やわらかい黒毛が使われている“馬毛ブラシ”を選ぶようにしてください。
ファスナー、スタッズ、ホックの周り、シボ、シワの周辺は、とくに埃が溜まりやすくなっているので、念入りに。
ただ、あまりに力を入れすぎてしまうと、ジャケットを傷つけてしまう危険があるので、くれぐれも力加減には注意しましょう。
また、スエードのような起毛革については、起毛革専用のブラシを使ってください。
クリーナー
繰り返し触れる部分には、想像以上の手垢と汗が付着しています。
このような汚れは、ブラッシングだけでは取り除くことができないため、レザークリーナーを併用するよいでしょう。
レザークリーナーを使用する場合は、ポリッシングクロスを使って、表面の汚れを拭き取っていきます。
乾拭きを仕上げに行い、表面を清潔にしてあげましょう。
レザークリーナーについては、フォームタイプを選びましょう。
また、レザージャケットによく使われている素材には、羊革、馬革、山羊革、鹿革など、かなり沢山の種類があります。
スエードのような起毛革については、消しゴムタイプ、生ゴムタイプの汚れ落としを使用するとよいでしょう。
②クリーミング
ブラッシングにより、ジャケットの表面を清潔にしたら、クリームを塗布してください。
クロスは皮革専用のものを使用すると、お手入れの効果が高まります。
クロスを指に巻きつけ、クリームを適量取って、ジャケット全体に薄く伸ばしていきます。
クリームをはじめて使用する場合は、あらかじめ目立たない部分で試してください。
できるだけ均等に塗ることで、シミを防ぐことができます。
また、革靴用の色付きのものは使用しないようにして、乾燥しやすい素材には、ミンクオイルを用いてもよいでしょう。
③ポリッシング
クリームの余分な油分を落とすため、乾拭きをしていきます。
クロスは、綺麗な面を使うようにしてください。
摩擦を軽くかけるようにすると、光沢感が生まれやすくなります。
万が一、光沢感が見られない場合は、クリームが浸透しきっていないことが考えられるため、しばらく時間をおいてから、再度試してみてください。
また、編み上げ、型押しなどが施されている場合は、クロスは使わず、豚毛ブラシなどを使うようにしてください。
④スプレーイング
最後の仕上げとして、防水スプレーを吹きかけておきましょう。
防水スプレーの効果により、水分の浸透から靴を守ることができます。
また、スエードのような起毛革については、起毛革専用のスプレーを使い、柔軟性と耐水性を与えてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お手入れを行うことに加えて、保管方法を考えておきたい、レザージャケット。
かっこいい一枚は、ヴィンテージ感に溢れ、さらなる愛着を抱かせてくれます。
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