現代人に起こりやすい足の病気のひとつである、開張足。

開張足の症状は、なかなか気づきにくいとされているため、開張足かどうかを確認することはとても大切になります。

この記事では、そんな開張足の原因と治し方について解説します。

開張足とは?

開張足(かいちょうそく)とは、足にあるアーチのひとつである、“足指の付け根にかかる横のアーチ”のバランスが、大きく崩れた状態のことをいいます。

このアーチは、歩く・走るなどの基本的な動作をするときに機能するもので、体重の分散と関節の負担を和らげる役割を担っています。

開張足の足を見ると、親指と小指の付け根が横に広がっており、健常者の足と比べてみると、足の幅が全体的に広くなっています。

どのような症状がある?

上手く立てなくなる

まず、開張足になると、足の筋肉をうまく使えなくなっていきます。

筋肉の使い方がおかしくなると、バランス感覚が麻痺したような状態となり、目眩が起きたときのように、きちんと立てなくなることがあります。

また、体重の分散がしづらくなることにより、外反母趾になる危険性が高まります。

上記のような状態がさらに続くと、歩行時の姿勢が崩れて、膝・腰・肩・首などのあらゆる部位に痛みをもたらすことがあります。

疲れやすくなる

開張足を発症すると、慢性的に足の疲れと重さを感じるようになります。

上記のような症状から、すぐに開張足を疑うことは難しいとされていますが、一度開張足になってしてしまうと、その影響は足だけに留まらず、身体の不調に繋がる危険があります。

原因はなに?

体重の変化

体重の急激な増加によって、足に大きな負担が加わり、足の形を大きく変えてしまいます。

姿勢の悪化

生活習慣や老化現象によって、背骨が曲がったいわゆる“猫背”の姿勢になると、開張足によりなりやすくなります。

また、運動不足による、靭帯と筋力の低下にも注意をしてください。

サイズの合わない靴

開張足になる主な原因は、自分の足に合わない靴を履き続けることになります。

サイズの合わない靴を履き続けると、通常使われるはずの筋肉が使われなくなる場合があり、足の筋力低下と変形を招いてしまいます。

なかでも、パンプス・ヒールには注意が必要となり、足を過剰にきつく締めつける状態は、足裏の筋力を大きく低下させることに繋がります。

また、女性の足の関節は男性に比べて柔らかいため、開張足になりやすいとされています。

セルフチェックをしてみよう!

あなたが開張足かどうかを、セルフチェックしてみましょう。

まず、裸足の状態になり、足裏の指の付け根のあたりに胼胝(たこ)があるかを確認してください。

すでに胼胝がある場合は、すでに開張足になっている恐れがあります。

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開張足の治し方は?

開張足は比較的すぐに治すことができるとされています。

ただ、すでに重度の開張足となっている場合には、インソールを活用したり、専門医の診察を受けましょう。

足の運動をしてみよう!

足に筋力をつけることで、開張足の症状を改善させることができます。

運動の内容には、足指を軽く折りたたんだ状態から、足指を大きく開くといったものなどがあります。

歩行姿勢を見直してみる

正しい姿勢を意識するだけで、適切な足の筋肉を動かすことができます。

まずは、背筋をしっかりと伸ばした状態にして、かかとを地面につけてから、体重を足指に移動させて歩くことを意識することから始めてみてください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

開張足はすぐに治すことができる病気ですが、自覚症状があまりなく、自分の足の異常に気付きにくいという特徴があります。

普段の歩き方に気を付けるだけでなく、靴選びにも十分に注意するとよいでしょう。

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