「スニーカーがベタベタしている。」

「バッグの一部が裂けている。」

上記のような状態がある場合、あなたの持ち物は加水分解を引き起こしている恐れがあります。

加水分解は、合成皮革製品によくみられる劣化現象のひとつ。

本コラムでは、そんなスニーカーなどの合成皮革製品によくみられる、加水分解について詳しく解説します。

加水分解とは?

加水分解(かすいぶんかい)とは、スニーカーのソールやバッグなどの合成皮革製品によくみられる劣化現象のひとつ。

別名:水解(すいかい)とも呼ばれており、主に合成皮革などに含まれる、ポリウレタンやポリ塩化ビニールが劣化することで起こる現象です。

ポリウレタンなどを素材として使用している限り、加水分解は避けられるものではなく、お手入れをしても状態を回復させることはできません。

また、使用方法を問わず、おおよそ2年~3年で加水分解は起こるとされています。

加水分解をした製品は、触れるとベタベタとしており、酷いひび割れを起こします。

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ポリウレタンの劣化について

スニーカーなどの合成皮革製品だけでなく、スポンジなどの日用品にもよく使用されているポリウレタン。

一般的な合成皮革は、基布となるマイクロファイバー(布)の上に、ポリウレタンや樹脂が層のように重ねられています。

加水分解の原因は、このポリウレタンの層が微量の紫外線や摩擦熱に敏感に反応することで分解することで起こります。

ベタベタの原因は石油?

ポリウレタンはわずかな熱によって溶解するため、溶けるとベタベタとした粘着質のある液体がみられるようになります。

さらに、ポリウレタンは石油を原料としているため、溶解すると石油のようなきつい臭いがする場合もあります。

また、ポリウレタンにアレルギー反応が出てしまう場合がありますので、敏感肌の方は絶対に加水分解が起きた部分には触れないようにしましょう。

対策方法はある?

加水分解を防ぐ方法は現在のところ確認されていません。

しかしながら、ポリウレタンの劣化の原因となる、摩擦や日光を避けたり、防水スプレーを利用して水分の付着をできるだけ防ぐことができれば、製品寿命をわずかながら延ばすことができるでしょう。

保管する環境によっては、たった一年未満で加水分解が起こる可能性もありますので、合成皮革製品を購入する場合には十分な注意が必要となります。

また、合成皮革製品のなかには、製品に付属しているタグにポリウレタンの記載がない場合がありますので、使用されている素材が合成皮革かどうかを確認するとよいでしょう。

寿命を延ばす!劣化を防ぐ正しい革製品の保管方法。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

あなたの持ち物はいつも周りの人に見られているもの。

だからこそ、持ち物の状態には常日頃から気を配る必要があります。

どれだけ持ち物が素敵なものでも、加水分解が起きている製品の使用は避けるのが無難。

あなたの使い方に関係なく、合成皮革製品は確実に加水分解を起こしますので、購入時には十分注意しておくとよいでしょう。

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