“藍”。
それは、伝統色として古くから人々に親しまれてきた、深い青。
伝統技法と新たな感性が融合したこの藍染革は、楚々とした佇まいとなっています。
この記事では、スクモレザーについて解説します。
スクモレザーとは?
国産の原皮を使用
スクモレザーの原皮には、国産の皮が採用されています。
国産の原皮は、大きな傷がないのが特徴。
植物タンニン鞣しがされているため、天然の表情がしっかりと残されています。
徳島県の阿波藍
スクモレザーは、天然染料のひとつである“蒅”(すくも)によって染められた革。
その蒅の原料となるのが、「蓼藍(たであい)」であり、スクモレザーには、徳島県産の阿波藍が使われています。
徳島県の阿波藍は、国選定無形文化財に指定されるほどの歴史を持っており、“藍師”と呼ばれる職人たちの手によって育てられたものをいいます。
この阿波藍から作られた素材が、“スクモレザー”となるのです。
職人から職人へ
“ジャパンブルー”と称えられるほどの美しい青色。
スクモレザーの染色は、「天然灰汁建藍染」という伝統的な染色方法を使い、京都府の染色職人によって、一枚一枚が丁寧に染め上げられています。
かなりの手間暇をかけて行われる染色作業は、何度も何度も原皮を蒅に浸しては、すくい上げるという作業が行われます。
そうすることで、空気に触れた原皮の酸化が進み、少しずつ藍色に染まっていくのです。
藍色を濃くするためには、染色の作業の回数を増やすことが不可欠であるため、数日間かけて染色が行われることもあるのだそうです。
ひとつひとつ
原皮をきつく絞ったのち、かたい紐で絞めつけてから染色することを、“絞り染め”といいます。
絞り染めをした皮には、しっかりと染まっているところ、あまり染まっていないところ、まったく染まっていないところが生まれ、濃淡のある個性的な表情に生まれ変わります。
お手入れについて
クロム鞣し革には、お手入れをする必要はありません。
しかしながら、防水スプレーを定期的に使用することによって、細かな汚れの付着などといったさまざまな問題を防ぐことができます。
一般的に、防水スプレーによる撥水性は、数日間で完全になくなるため、定期的に防水スプレーを吹きかけてあげるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
sot(ソット)では、スクモレザーを使用した革製品を販売しております。
気になった方は、ぜひ各店舗をご利用ください。
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