一般的な皮革素材とは“一線を画す”といえるほどの存在感を放つ、ゴーストレザー。
蝋引きされた革だけが持つ、その深い色と艶は、なかなか味わえるものではありません。
この記事では、ゴーストレザーについて解説します。
ゴーストレザーとは?
ゴーストレザーは、イタリア・トスカーナ州を代表する老舗タンナー「ブレターニャ社」が手がける革のひとつ。
さらに、伝統的な鞣し製法、“スロータンニン鞣し”を用いて作られている、植物タンニン鞣し革となっています。
スロータンニン鞣し製法は、植物性のタンニンに加えて、獣類から採れる脂肪を意味する“獣脂”と、植物油脂を合わせた混合油を使った鞣し製法のこと。
数か月におよぶ期間を経て作られた革をロウで覆った革が、ゴーストレザーとなるのです。
ブライドルレザーを模した?
ゴーストレザーは、イギリスの伝統的な馬具用の革として知られる、ブライドルレザーを模した革といわれています。
とても厚みがあり、蝋引きされた表面が特徴です。
蠟引きされた革は、水、雨、汗などの水分をうまく弾いてくれるといった効果をもたらします。
ゴーストレザーは、蝋引きが全体に施されているため、乾燥や水分の付着に耐えうる革となっています。
経年変化を味わおう!
ゴーストレザーは、植物タンニン鞣し革であるため、経年変化を味わうことができます。
数年間使い込むことによって、経年変化による色艶の変化を感じていただけます。
蝋が溶けていくと、光沢感が少しずつ見受けられるようになります。
また、タンニンの優しい香りを楽しむことができます。
ブルームって?
気温が下がる時期、“ブルーム”と呼ばれる現象が楽しめる可能性があります。
ブルームとは、一度溶けた蝋が、ふたたび浮き出てくる状態のこと。
必ずしも見ることができるものではありませんが、好条件が揃えば、数回ほど楽しむことができるといわれています。
お手入れ
植物タンニン鞣し革のような油分を含む革には、お手入れが欠かせません。
お手入れをすることによって、綺麗な状態を保つことができるほか、乾燥や色落ちといったさまざまな問題を防ぐことができます。
経年変化による色艶の変化が見られるまでは、水分の付着、乾燥や摩擦に注意してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
sot(ソット)では、ゴーストレザーを使用した革製品を販売しております。
気になった方は、ぜひ各店舗をご利用ください。
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