あなたは革製品を見るときに、まず製品のどの部分に注目するでしょうか?

「色」?「素材」?それとも「大きさ」?
「私は真っ先にステッチに注目する!」という方はあまりいらっしゃらないと思います。

ステッチ(stitch)とは、主に製品の外側に見える「縫い目」を指す言葉です。
ステッチは、縫い糸の色や細さ、縫い方、針の太さによってイメージが変わりますが、
実はこのステッチが製品全体の印象を想像以上に変える重要な部分になっているのはご存知でしょうか?

また、ステッチはパーツとパーツを繋ぎ止めている“縫い目”でもあるので、
その製品の強度に直接関係している部分にほかなりません。

つまり「製品がしっかりと丁寧に縫われ、耐久性があるかどうか」が線となって見えるということです。

今回は、そんなステッチの魅力、そしてsot製品のステッチに対するこだわりをご紹介します。

ステッチとは?「ステッチ」が製品にもたらす見映え効果。

様々なものに見ることができるステッチ。身の回りのあんなものやこんなものにも。

まずはステッチをいくつか見てみましょう。

ステッチは革製品だけでなく、ミシンや手縫いで「縫い」の作業を行った全てのものに見ることができる部分です。

なので、シャツやシューズ、タオル、ノート、絨毯、バッグ、、などなど。
普段何気なく使っているものの多くにステッチがあることがお分かりいただけるでしょう。

ステッチの有無と多さで変わる製品の見栄えと印象。

冒頭でもお話をしましたが、ステッチの有無によってその製品の見た目・印象は大きく変わります。
一概には言えませんが、ステッチが入っているものは全体的にカジュアルなイメージに。
一方、ステッチが入っていないものは全体的にフォーマルなイメージに仕上がります。

ジーンズにはステッチが多く、
スーツなどのフォーマルウェアにはステッチが少ないのはそのためです。

また、現在は装飾の一部としてステッチが入っていたり、
糸の色を敢えて目立たせて、ステッチによって生れるデザイン性を前面に押し出した製品も多くあります。

革製品に使われるステッチの特徴。~手縫いとミシンによって生れるステッチの違い~

糸の色と太さを表す番手

革製品のミシン縫いで使われる糸はポリエステル製の糸が主流です。

革にも様々な色の革があるのと同じく、
革用の縫い糸も非常にカラーバリエーションに富んでいます。
その数なんと180色以上。

この中からデザイナーが、製品の色やデザインに合う色と太さの糸を丁寧に選んできます。

糸の太さも様々で、糸の太さは「番手」とよばれる単位で表されています。

番手は、数字が大きくなるにつれ、糸の太さが細くなることを意味しています。
番手は「00」番~存在していますが、革製品の縫い糸として使われるのはおおよそ20番手まで。
それ以上細い番手の糸は、主に洋服などに使用されています。

色と同じく、糸の太さによっても製品のイメージが作り上げられていくのですね。

ピッチ

また、ピッチと呼ばれる縫い目と縫い目の間隔も重要な要素です。

ピッチが短いものはより緻密で上品な印象に。
ピッチが長いものは、より武骨なイメージに仕上がります。

手縫いとミシンのステッチの違い

また、レザークラフトのような手芸作品には、蝋引きした麻糸が主に使用されています。

一般的にクラフト用の糸は太の麻糸が多く、
ステッチがしっかりとした印象になるので、作品の見栄えに力強さが生まれます。

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sot(ソット)のステッチへのこだわり

sotではステッチに対して、しっかりとしたこだわりを持っています。

sot製品の多くに8番手の糸が使われていますが、
鞄や靴などの耐久性が非常に重要となる製品や箇所には、
より太い番手の糸を使うなど、製品の特徴によって糸の使い分けをしています。

縫い糸は、あえて希少価値の高い素材のものは選ばず、
製品のステッチ補修修理に迅速に対応できるよう、安定した流通量のある糸を選んでいます。
また、一概に革職人といっても、鞄作りの職人がお財布を作ることはsotの製品づくりではありません。
その製品はその製品づくりのプロに任せることで、しっかりとした縫い目、ほつれやズレのない一糸乱れぬ美しいステッチが生まれています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ステッチはなにも見栄えだけを変えるわけではありません。
ステッチは製品の強度にも大きく関わります。

ステッチのチェックは、革製品をはじめ、
その商品の耐久性やつくりを事前にある程度把握することにも役立ちます。

ステッチの乱れがないかどうか、糸は細すぎないかなど、ぜひ身の回りの製品を買う際にチェックしてみてください。

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