こんにちは。
sot東京新丸ビル店の長谷川です。
sotで代表的なペンケースは『プエブロレザーファスナーペンケース』ですが、もうひとつ、プエブロレザーシリーズからペンケースが発売されているのを皆さまご存じでしょうか?
「ペンケースありますか?」とお尋ねいただいた際のお目当てが、おおよそファスナーペンケースであることが多く、SNSをチェックしてからご来店くださる機会が増えてきておりますが、なかなかこちらのペンケースを目指して来てくださる方が少ないな。。
と感じたので、今回改めて皆さんに知っていただきたくご紹介をさせていただきます。
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プエブロレザー BOXペンケース
キャメル / ダークブラウン / ブラック
¥15,400(税込み)
◎機能性と収納力
形状が商品名にもなっているように、BOX型のペンケースです。
イメージは“BOXコインケース”という口が大きく開く小銭入れがありますが、
このコインケースをそのまま横に長く伸ばしたようなデザインになっています。
ボタンひとつで開け閉めができるので動作が少なく、口が大きく開くため、見やすさ・取り出しやすさが特徴です。
マチの立体成型により、収納力も備わっています。
ファスナーペンケースの収納量の目安が2~3本のところ、BOXペンケースは5~6本ほど入れていただくことができます。
※ペンの形状や大きさによって収納量は前後します。
また、かぶせの裏側にはポケットが付いており、ちょっとしたメモ等を収納するには便利なスペースです。
上記の写真に写っている中身は入れたまま閉じてみたところ、馴染む前でもこれぐらいの量であれば綺麗に収まります。
◎プエブロレザーと甲州織
使用素材にも改めて触れていきます。
sotを代表する定番素材、イタリアンレザーの牛革『プエブロレザー』をメインに使用しています。
前回のブログで取り上げたミネルバボックスレザー同様、イタリアのタンナー、バダラッシカルロ社が製造しています。
バダラッシカルロ社を一躍有名にしたのは、1000年以上の歴史を有するバケッタ製法を現代に蘇らせたことで有名なタンナーです。
時間と手間を惜しむことなく、時代に逆行するやり方でレザーマニアの心をときめかせています。
このプエブロレザーの表情は全て手作業で仕上げられています。
まずはサンドペーパーで革の表面にサッと軽くヤスリ掛けをしたら、続いて金属(真鍮)のブラシで円を描くようにブラッシングしていきます。
この金属でのブラッシングによって、ランダムなブラシ跡が残り、細かい繊維を散りばめたような独特な表情が生まれます。そしてこの毛羽たちが、プエブロレザーの劇的な変化の1つの要因でもあります。
革に触れているうちにこの毛羽立ちが寝てくることで、色が濃くなってきます。
これと同時に、タンニンの性質によってさらに色ツヤが深まるため、劇的に色合いが変化していきます。
経年変化好きにはたまらない素材です。
左:使用2年 右:使用前
そして、裏地は山梨県の伝統工芸『甲州織』を使用しています。
柄のモチーフは日本の吉祥文様のひとつ「亀甲文様」がプリントされ、和の雰囲気を醸し出しています。
光沢感のある奥深い色合い、上品で重厚感のある手触りや汚れにくい点など、現在も高い品質を誇っており、傘やネクタイなどによく使われています。
ファスナーペンケースは仕様上裏地があまり見えませんが、BOXペンケースはしっかり表に見えていますので、プエブロレザーと甲州織物のコントラストが良いアクセントになっており、高級感も演出してくれています。
また、内側にはロゴマークもしっかり入っています。
いかがでしたでしょうか?
ファスナーペンケースと良い差別化ができていると思いますので、是非BOXペンケースもお手に取ってご覧になってみてください。